人間の脳は生存を最優先させるため、「苦しかったことは早く忘れ、楽しかったことは長く覚える」ように作られています。パチンコや競馬でも、勝ちの経験が忘れられず、負け続ける人が多数を占めることは、ご存知の通りです。FXでも勝ち組11.5%に入るためには、自分の実行したトレードの「勝ち」と「負け」とを平等に見つめる必要があります。

「負けトレードは忘れ、勝ちで埋め合わせたい」という感情は誰にでも訪れます。これをコントロールし、「欲と恐怖」のトレードから脱却して勝ち組に入る一番の近道は、

「トレード日誌」をつける

ことです。「損切りは早く」的な標語をパソコンの横に張っても効果はありません。「負け」トレードと、その時のチャート形状・ポジション・報酬比率が脳の中で結びつかないからです。

これを脱却するために日誌を付けていくわけですが、私はトレードにエントリした時と決済した時、それぞれのチャートのスクリーンショットを撮り、エクセルに貼り付けて記録し、毎週末に全て見直しをすることにしています。

そんな面倒なことをせず、後でチャートを見直せば済むと思うかもしれませんが、実際のトレードではローソクが閉じる前にエントリせざるを得ない場合もあり、このためにインディケーターも後でチャートを見直した時とは違う画を見せます。

加えて、エントリポイント、トレード終了ポイント、目標値、ストップ値とエントリ地点からそれらまでのPIP数および自動計算で報酬比率(目標値までのpip数 ÷ ストップまでのpip数)が表示されるようにしておきます。

最初は面倒ですが、この記録を週末に見直すと、そのエントリと損切りが妥当なものであったか?それとも単に感情に流されたトレードだったか?一目瞭然になります。

このジャーナルを始める一番の効用は、「無駄なエントリをしなくなる」ことです。一連のトレードを確率論的に捉え始めると、「どうやって勝とうか?」という考えから、「どうやって負けトレードにエントリしないか?」という考え方に変わってくるのです。

管理人の日誌や記録の残し方は、別の機会に説明をしようと思います。


TORU_COCOSTA
TORU_COCOSTA

40代からの自由な時間と収益を作るトレード教育を行っています。ビットコイン / ゴールド / 外国為替 の取引方法が学べる「ココスタ」運営(受講生4,800名)。現役トレーダー / 米CMT検定1級保有 / ビットコイン研究所ライター / 株式会社ファム代表取締役。受講に関するご質問など、気軽にお問い合わせください。

    2 replies to "トレード日誌で記録を残す"

    • kura

      管理人様
      こんにちは。
      昨日、管理人様の過去の記事を読み返していて、この「トレード日誌で記録を残す」で管理人様のトレード日誌の付け方を是非参考にしたいのですが、

      今までの自分のトレード日誌は、ただエントリーとエグジット、損益を記入したもので、なぜそこでエントリー、エグジットをしたのか?その過程が過去に振り返っても分からないトレード日誌になっていることに気づきました。

      管理人様のトレード日誌の付け方で
      エクセルにスクリーンショットを貼り付けて‥とありますが、このようなやり方があるのだな~と感心してしまいました。

      実際の日誌のレイアウトを見せてもらうことはできますか?
      ざっくりとしたレイアウトでも結構ですので、トレード日誌の記録方法を動画等で是非勉強させて頂きたいのですが、如何でしょうか?
      有料でも構いませんので、勉強させて下さい。

      • 管理人

        こんにちは。

        私がエントリーの度に使っているフォーマットは、以下の様なものです。

        ● エントリーのポイント
        ● ストップの場所
        ● ターゲットの場所
        ● (自動計算される)ストップ、エントリーまでのpip数
        ● (自動計算される)報酬比率
        ● 戦略の概要
        ● エントリーの根拠
        ● 損切り・利食いの根拠
        ● エントリーした瞬間のスクリーンショット
        ● 損切り・利食いした瞬間のスクリーンショット

        エクセルで簡単に作ったフォームで十分です。
        何か参考になれば幸いです。

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