ローソク足チャートは相場参加者の集団心理を映しだすレントゲン映像のようなもので、この形状分析と欧米のテクニカル分析とを組み合わせることで、より確実度の高いプライスアクションを見つけることができるようになります。

ローソク足分析の手法は、江戸時代のコメ相場から生まれました。コンピューターが主力の現代FX市場とは異なり、一日のオープン・クローズ時間が決まっており、さらに値段の分析は日足のみで、こうした時代に酒田五法などは圧倒的な力を発揮したはずです。

現代のFXでは、日足を分解して4時間足、1時間足、15分足などをすぐに見られます。例えば上ヒゲの長いハンマー(シューティングスターと呼ぶ人もいます)は下の時間足で分解すると、ダブルトップを付けていたりすることが多くあります。

下の事例は3月27日のケーブル(GBP/USD)です。日足では1.6000のサイコロジカルポイント近辺で上ヒゲの長いハンマーを出しています。このローソクを1時間足に分解すると、さらにハンマーが複数出現していることが分かります。さらに27日を15分足のチャートに分解してやると、実はダブルトップを付けていたことがわかります。

ローソク形状分析と聞くと、「パターンを暗記して相場の値動きを人より先に予測しよう」と思いがちなのですが、見る時間足によって違った画を見せることを知っておくことで、冷静に相場を分析することができます。

欧米のテクニカルでもローソク足分析はチャートパターン分析と合わせ、基本の分析手法として使われています。相場は集団心理でできていますから、この縮図であるローソク形状分析は、他のサポート・レジスタンスの分析ツールと組み合わせることで、強い威力を発揮することになります。

このローソク足を使ってトレード戦略を立てる手法を細かく説明したビデオを製作しました。無料動画の部分でもトレードの手助けとなる内容を盛り込んでいます。


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    2 replies to "ローソク形状とチャートパターン分析"

    • shimada

      動画中のハンマー形状の定義に関して、ヒゲが実体の二倍以上とありますが、実体の位置についてはロウソク全体に対してどの程度という定義は管理人さんはされておりますでしょうか。

      • 管理人

        上ヒゲが無い、つまりローソク全体の一番上に実体が位置している形状が理想ですね(下げ相場→反転して上げる場合)。

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