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楽天がビットコイン受け入れを今春から米国向けに開始すると公表。なぜいま同社が取り組みを始めるのか?米国の大手オンライン販社事例とチャート分析から考えてみました。
ウォール・ストリート・ジャーナル記事・日本語は公開待ち)

■ 米国でもオンライン販社から取り組みが始まった

ビットコインを米国で初期に受け入れを初めた知名度のある会社は、オーバーストック・ドットコム社でした。

もともと同社は破綻した会社に行って残りの在庫をキャッシュで安く買い取り、競合店舗よりも安くネットで販売して地位を確立したソルトレイクにある会社。米国駐在のサラリーマン時代に取引したこともあるのですが、仕入先から商品登録のシステム利用料まで取るというシビアさで利益の削り出しに対する貪欲さでは特に印象に残っています。

こうしたストア立地を持たずネットの安い固定費を武器に売る販社にとって、コストの削減は成功の可否に直結します。そしてコストのうち最も削減が難しい要素の一つが決済費用です。

例えばクレジットカードで決済すれば、売価の3~4%程度が決済会社に徴収されます。売価が1万円なら400円ですが、50万円の高額アイテムなら2万円の費用となります。

し烈な販売競争を繰り広げるオンライン販社は、商品によって1桁代の利益率しかないこともあり、仮に先ほどの50万円の品を48万円で仕入れていたとすれば、粗利2万円に対して決済費用だけで2万円と利益が飛んでしまいます。

ですがビットコインを使えば取引手数料は皆無に近い。仮に0.5%としても先述2万円の粗利が飛んだ事例も決済費用が2,500円となることで17,500円の利益が出るようになる。

つまり薄利のビジネスほどビットコインを取り入れる動機が強いということになります。そうした意味で日本にネットストアの先鞭をつけた楽天が米国サイトで取り組みを始めたというのは、極めて理にかなった流れだといえます。

ただ楽天が取り組みを始めた理由が日本への導入を準備するために先手を打ったのか?それとも米国の競合他社がビットコイン受け入れを増やす中で受け入れざるを得なかったのかは分かりません。

いずれにしても世の中が求める手段を提供することがビジネスの鉄則ですから、ビットコインが人々の生活に浸透してくれば受け入れを開始せざるを得ないでしょう。

■ ビットコイン週足はスリードライブ

次にテクニカル分析でビットコイン(BTC/USD)のチャートを見てやると、面白いことが分かります。

まずプライスに関しては週足で綺麗なスリードライブを完成させた後に反転上昇を始めています。

スリードライブが決まったビットコイン週足とトレンドライン --- TradingViewより

上のチャートを見れば、下に向いたオレンジのトレンドラインが破られればトレンドの方向は上向きに変わる可能性が高い。もちろんラインを破らなければ反落再開でしょうが、破る可能性を示唆するデータがあります。

それがマーケットキャップ、ビットコインの流通総額です。上からのトレンドラインはかろうじて破ってきていますから、市場規模自体は上向き始めていることが分かります。

ビットコインのマーケットキャップ推移 ---BlockChainより

最後に一日あたりの取引件数を見てみると、これはもう確実に上がってきている。

ビットコイン取引総数の推移 --- BlockChainより

つまり使う人と件数は着実に増えてきているわけで、世界中のビットコインに対する需要は高くなっていることも分かります。

ビットコインの考え方については、昨年公開したユーデミーの無料講義クーポンを下に貼っておきますので、興味のある方は受講してみてください。基本的なビットコインの考え方は理解ができると思います。


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ということで、本日の記事では楽天がビットコインを受け入れ始めた理由を勝手に探り、さらにこのさきの値動きの可能性も検証してみました。

ハッピー・ラーニング!


TORU_COCOSTA
TORU_COCOSTA

40代からの自由な時間と収益を作るトレード教育を行っています。ビットコイン / ゴールド / 外国為替 の取引方法が学べる「ココスタ」運営(受講生4,800名)。現役トレーダー / 米CMT検定1級保有 / ビットコイン研究所ライター / 株式会社ファム代表取締役。受講に関するご質問など、気軽にお問い合わせください。

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