売られ続けてきたユーロですが、ここにきてギリシャ支援の4ヶ月延長がきまり、一息つきそうな状況が見えてきました。こうしたファンダメンタルの変化は、チャート上のテクニカルポイントで出てくると大きな影響を与えることがあります。

今回の動画では、ユーロドルのチャートを事例に、今の相場がどこにいるのか?そして今からどのような値動きが考えられるのかを長期・中期・短期でシミュレーションしてみました。

 

ユーロドルは今どこにいるの?

ユーロドルのチャートを週足の長い期間で見てみると、今の相場がフィボナッチの戻しても最も影響力の強い、0.618の場所をヒットしていることが分かります。

ユーロドル・フィボナッチレベル(分析動画からのキャプチャ)

フィボナッチの主要レベルは、0.382 / 0.5 / 0.618 の3つがあるわけですが、その中でも主役は0.618の黄金比率であり、今のユーロは主役の上に座っている状況にあるわけです。

そして、こういう最もチャートが意識される時に出てくるニュースは、結果的に世間に大きな影響を与えることがあります。

ギリシャ問題がどうこう、、、というのではなく、チャートの局面で出てくるニュースはどれか?ということですね。

 

フィボナッチとAB=CDを組み合わせる

チャート分析をしていると、フィボナッチのレベルに他の要素が絡んできて、その強度を倍増させることがあります。

もっとも有名なものの一つに、AB=CDパターンがあります。チャート上のABとCDが同じ長さになった場所で反転する可能性が高いという、極めてシンプルで分かりやすいものですね。

そして今回のユーロドル週足チャートでは、先述の0.618レベルと、AB=CDパターンの着地点がほぼ同一で重なるという現象が起きていました。

 

ハーモニックパターンはオカルト?

たまに「ハーモニックパターンはオカルトじゃないの?」と聞かれることがあります。

一つの原因は、パターンに「バタフライ」とか「クラブ」のような、ゴレンジャー(古くてすいません)の必殺技のような名称が付けられているので、そのように思われるのかもしれません。

ハーモニック自体は、分解してしまえばフィボナッチとAB=CDパターンを組み合わせて市場が強く意識する場所を探すという、今回の動画で説明したような流れを簡単にできるようにしたものです。

ですから、もし「フィボナッチレベルがオカルト」であり、かつ「ABCDパターンもオカルト」なら、「ハーモニックパターンもオカルト」ということになります。

ただ動画の中で説明しているように、フィボナッチレベルでの反転が繰り返し目の前で起こっている現象をみると、それを否定することの方が難しいのではないかと思いますが、これに関しては読者の方が判断されれば良いのではないかと思います。

よろしければ、コメント欄にでも考えを聞かせて頂けると嬉しいです。

それでは、来週もハッピー・トレーディング!


TORU_COCOSTA
TORU_COCOSTA

40代からの自由な時間と収益を作るトレード教育を行っています。ビットコイン / ゴールド / 外国為替 の取引方法が学べる「ココスタ」運営(受講生4,800名)。現役トレーダー / 米CMT検定1級保有 / ビットコイン研究所ライター / 株式会社ファム代表取締役。受講に関するご質問など、気軽にお問い合わせください。

    2 replies to "ギリシャ問題とユーロ相場のこれから"

    • 匿名

      オカルトといえども信じる人が多ければセオリーになるのです

      • SasakiToru

        本当にその通りですね。自己神話理論という言葉でも表現されることがありますが、みんなが信じる→エントリーする人が増える→チャートが反応する。相場はいつも奥の深さを見せてくれます。

Leave a Reply

Your email address will not be published.