「振り返れば奴がいる」と聞けば、織田裕二さん演じるブラックジャック的な外科医ドラマを思い出される方も、いらっしゃるかもしれないですね。

さて英国の総選挙が明日6月8日に迫る中、英ポンドを振り返れば「奴」がいたんです!

さっそく昨年のブレグジット(英国離脱選挙)も振り返りながら見ていきましょう。


一年前のブログで英国離脱のことを書いてました。

→ 英離脱|ポンドを発射させドル円を止めたのは?

このとき、結果論ではありますが1.50という価格でハーモニックが決まっていました。

下はブログから抜粋のスクリーンショットです。

ブレグジットを捉えたハーモニック|1年前の記事から

1.50からの下落は、ガソリン車のピストンが下に向けて発射されるようなスピードでした。

もう昨日のように思い出される流れで、選挙1週間ほど前にブレグジット反対派のコックス議員が銃撃にあうという痛ましい事件。

そこから「もう離脱は無いだろう」というセンチメントに変わったのが1.40近隣。

あれよあれよと膨らんだショートのポジションを巻き返して1.50の節目手前まで上がった選挙の当日。

そう、ロンドンは雨でしたね。

離脱を支持する人は郊外に多く、雨でロンドン市民の投票率が落ちれば、まさかの離脱派優勢か?というようなコメントに急遽注目が集まります。

そのころ、開票率が数%の段階で離脱派優勢との速報。

ニュースが流れた瞬間に上に向いていたローソクはピタリと止まり、少しの時間を考えることに費やしているようでした。

意を決したように下に向かってズドンと動いた野獣ポンドは、そこから一気につるべ落としというか、フリーフォールというか、何をやっても止まらない下落が始まります。

値段は飛ぶ飛ぶ画面は止まる。

1分足のチャートが日足よりも大きな値動きを見せるなんて経験は、そうそう無いですね。

1000pipsに到達した値動きは、1.40で一旦は利食われるかというロング派を誘蛾灯のように誘います。

ところが無残にもそんな思惑を突き破り、また画面を止め、値段を飛ばしながらの下落をはじめます。

もう長すぎる一日でした。

これ書きながら、未だに時間の感覚がおかしくなってしまったんじゃないかと、何度も時計の秒針の進み方を確認したことを思い出します。

 

振り返れば「奴」がいる

さて現在に戻り今。何の因果か英総選挙2017年は、ブレグジットのほぼジャスト1年後です。

銃撃事件は無くとも、痛ましい 心がざわつく出来事が多いことは変わらずです。

さらにポンドのチャートを見てみれば、、、なんだか似た「奴」がいるんですよね。

英ポンド日足のハーモニック

同じ日足に同じ形状。1.50で叩き落としたことを思い出すのは、私だけでは無いかもしれないですね。

もちろん、選挙から値動きの結果は誰にも分かりません。上のチャートなど気にせず、ユーロを追いかけ吹き上げるかもしれません。

ただ一つだけ分かっていることは、よほどの準備と覚悟がない限りは、明日のポンドは触らないほうが良さそうだということですね。

ただでさえ速度の変化が遊園地のアトラクション並みに変わるポンドですから、軽い気持ちで入ると、潮の流れが加速して気がついたら沖から戻れなくなってしまいます。

それにしても、「奴」が何をしでかすか?明日の選挙は蓋を開けてのお楽しみです。

 

ハッピー・トレーディング!


佐々木徹 (ささきとおる)
佐々木徹 (ささきとおる)

株式会社ファム代表取締役。愛媛県生まれ。英国ノッティンガム大学にて心理学を専攻、香川大学経済学部卒業。15年間の日米商社勤務を経て、2014年に独立・起業。同年には米国オンライン教育No.1のUdemyにて日本人初のトップ13講師入り。2,500名を超す受講生にトレードを指導する「ココスタ」運営責任者であり、トレーダー、起業家、マーケティング・ストラテジスト。講義一覧はこちら。