渋滞事故とバブルが起こる理由

2017年ですね!明けましておめでとうございます。

年末の移動時間に久しく読んでなかった本を開き、ふと新しい知識に出会ったという方も多いのではないでしょうか?

私も、とある書籍から、「2車線の高速道路が渋滞事故をつくる理由」を知り、渋滞事故とバブルが起こる理由が同じであるという発見(?)をしましたので、こちらで紹介をしてみたいと思います。

 

前の車は、私の知らない事実を掴んでいる!

2車線の高速道路で渋滞に巻き込まれてしまった時、あなたなら何をしますか?

前の車の窓を通して何台か先の車の動きを注視して、その先の状況を推測しようと考える人も(私も含めて)多いのではないでしょうか?

高速道路を長年警備していた方によれば、多くの人が前の車の先にある「何か」を予想し行動することで、平穏な道に事故という現実が生まれてしまうのだそうです。流れとしては、、、

1. 高速道路が渋滞する(事故は起こっていない)
2. 空いている側の車線に移ろうとする車が増える。
3. その後ろの車が、車線変更する前の車を見て以下の考えを持つ
4. 「前の車は、自分には見えていない事故の情報を持っているんだ!」
5. 早めに車線変更しておいた方が、渋滞を早く抜けられると推測する
6. 車線変更のアクションを起こす
7. 後ろの車がそれを凝視して、以下のような考えを持つ・・・
8. ステップ4から6のループ
9. 割り込み車だらけになり、結果的に事故が発生する!

そう、事故が起こっていないにもかかわらず、多くのドライバーが「事故が起こっていると推測する」ことで、結果的に事故が起こるというのです。

「火のないところに煙は立たぬ」とは言いますが、集団心理に限っては「煙が出れば火が起きる」こともあるようですね。

たしかに車に乗っていると、閉ざされた空間にいるので、自分が世の中のコントロールボタンを握っているような気になることもあります。

さらに運転という行為をすると、なぜか競争真理が働き、他の車よりも渋滞を避けて効率よく前に進みたいと思ってしまいます。

「閉ざされた空間×競争原理=推測ででも周りを出し抜きたい(出し抜かれたくない)欲望」

どうも、これは(私も含め)人類にプログラムされた生存本能なのかもしれませんね。

 

バブルが起こり弾けるまで

それにしてもこの流れ、マーケットでバブルが発生するのに酷似していると思いませんか?

1. 大きな材料もないのに値段が動く。
2. それを見て、何かマーケットに出ていない情報があると「推測」する人が増える
3. 出遅れないよう売り買いする参加者が増える
4. 結果的に値動きが大きくなる
5. ステップ2から4のループ
6. 周りを出し抜きたい(出し抜かれたくない)欲望からバブルが起こり、破裂する

トレードをしていると、自分一人の閉ざされた空間で決め事をします。さらに目の前のパソコンは、車と同じで言うことを聞いてくれます。

その閉ざされた空間では、知らぬ間に世界をコントロールできる錯覚を持ち、他の参加者より少しでも早くという競争心がメラメラと沸き起こってしまうのも、私たちが生まれ持った本能なのかもしれません。

そうやって考えると、「事故を推測してできた渋滞から本当の事故が起こる」のと同じように、「何かあると推測して出来た値動きからバブルが起こる」という流れも納得できます。

とはいえ、高速道路で運転するのとトレードとは、いくつかの点で異なります。

車に乗っていれば、高速道路を上から眺めることはできませんが、トレードでは一度立ち止まって、取引する対象の外堀を埋め直すことで、高い場所から自分の居場所を確認しなおすこともできます。

時として立ち止まり、目線の場所を変えてやることで、不要な事故は避けることができるのかもしれませんね。

本年も楽しんでいきましょう。ハッピー2017!

About The Author

佐々木徹 (ささきとおる)

欧米式のトレード方法を紹介する「ココスタ」運営責任者であり、現役トレーダー、起業家、マーケティング・ストラテジストでもある。米国テクニカルアナリスト協会公認資格CMT検定1級を保持。2100名を超える受講生をもち、2014年にはUdemyで日本人初のトップ15講師入り。株式会社ファム代表取締役。講義一覧はこちら。