FXで継続的に利益を出すためには、勝率よりも報酬比率に目を向ける必要があります。では報酬比率とは一体何なのでしょうか?

FXトレードでの報酬とは狙った地点まで相場が行って得られる金額。一方でリスクとはエントリーの地点から自分の思惑と反対側に相場が動き、ストップアウトした場合にロスする金額、そして報酬量をリスク量で割ったものが、報酬比率です。

例えばドル円にショートで100円にてエントリ、目標値を98円に設定し、ストップを101円に置いた場合、ストップまでの距離は100ピップ、目標値まで200ピップ、つまり報酬比率は200(報酬)/100(リスク)=2倍となります。

ということは、、、報酬比率を算出するにはエントリーの時点で目標値とストップは決めておく必要があるということになります。

よく「損切りは早めに」という話を聞きますが、そもそも「早め」の定義がわかりません。

「なんとなく早めに」が根拠なら、「なんとなくエントリー」することと何ら違いは無いのです。

報酬比率を求めるには、相場にエントリーする前にサポート・レジスタンスや相場の方向を見極め、テクニカルのポイントを絞り込み、目標値を設定すると同時に自分が立てた戦略の間違いを認める地点をストップに置くという一連の作業を終わらせておく必要があります。

その作業を経た上で、戦略が自分の設定した報酬比率を満たしているかどうかを判断して、未達の場合は残念ながら他のエントリー地点を探すことになります。

成功しているトレーダーの勝率や、報酬比率 vs. 勝率 でトレードを進めた場合に証拠金残高がどのような推移を図るのか?こちらで実際のシミュレーションをしていますので、報酬比率の考えを自分のトレードに取り入れたい方は、ぜひそちらから習得してください。

世間で「勝率9割の方法!」などと販売されているものは、利食いターゲットを極端に小さくして勝率を上げたもので、「儲けが出ればすぐに利食い、損が出れば損切りしない」ということがほとんどです。つまり報酬比率を犠牲にしているということですね。

トレードの収益をトータルで考えていくには、報酬比率を取り入れた、確率論的な考え方で臨む必要があります。

負けたとしても、正しく立てた戦略の範疇内であれば、それはトレーディング・ビジネスのコストとして管理可能な範疇に収めることができます。

FXトレードをスリルのあるギャンブルとして捉えるのか?それとも計画に基づいたビジネスとして捉えるのか?もしビジネスとして考えるのであれば、報酬比率を戦略に取り入れることが必要であることを理解いただけると思います。


佐々木徹 (ささきとおる)
佐々木徹 (ささきとおる)

株式会社ファム代表取締役。愛媛県生まれ。英国ノッティンガム大学にて心理学を専攻、香川大学経済学部卒業。15年間の日米商社勤務を経て、2014年に独立・起業。同年には米国オンライン教育No.1のUdemyにて日本人初のトップ13講師入り。2,500名を超す受講生にトレードを指導する「ココスタ」運営責任者であり、トレーダー、起業家、マーケティング・ストラテジスト。講義一覧はこちら。