トレーディングで一番難しいのが、実は利食いです。事前に出口戦略を決めていないと、勝ちの最中にpipが永遠に伸びていく気になり、利食いを逃してしまいます。

プロトレーダーが利食い戦略に使う一つのツールが、フィボナッチ・エクステンション(延長)です。このツールを使えば、フィボナッチ数列で反転した相場がどこまで行くのか?利食いの地点を大まかに(時にはピンポイントで)知ることができます。

AB-CDパターンフィボナッチ・エクステンションは、「AB-CD」パターンの応用版です。これは相場がB-Cの戻しをつけた後、第一波のABと同じ距離だけCDが伸びるというものです。

これをフィボナッチに応用すると、ABに対するBCの戻しの距離で、CD(つまり目標値D地点)を予測することができます。

例えばBCがABの61.8%地点まで戻って来る、つまり38.2%だけ戻した場合、Cから100%伸ばした目標地点は100-38.2+100=161.8%となります。

トレーダーの早見表は以下の通りです。

戻し地点      目標値

61.8% →→→ 161.8%

50%   →→→ 138.2 ~ 161.8%

38.2% →→→ 121.4% ~ 138.2%

21.4% →→→ 100% ~ 121.4%

実際のチャートで見てみましょう。

フィボナッチ・エクステンション
ポンド・ドル 日足チャート

上のチャートはケーブル(GBP/USD ポンドドル)の日足です。実際に61.8%のフィボナッチで反転したあと、エクステンションの目標値161.8%をヒットしていることが分かります。

もちろん百発百中ではありませんが、プロが利食いのポイントを探るのに使うツールですから、事前にプライスアクションを予測して自分の出口戦略に活用することができます。


佐々木徹 (ささきとおる)
佐々木徹 (ささきとおる)

株式会社ファム代表取締役。愛媛県生まれ。英国ノッティンガム大学にて心理学を専攻、香川大学経済学部卒業。15年間の日米商社勤務を経て、2014年に独立・起業。同年には米国オンライン教育No.1のUdemyにて日本人初のトップ13講師入り。2,500名を超す受講生にトレードを指導する「ココスタ」運営責任者であり、トレーダー、起業家、マーケティング・ストラテジスト。講義一覧はこちら。