トレーディングで頻繁に使われるフィボナッチ・リトレースメントですが、この61.8%や23.6%という数字がどこから出てくるのか?表計算ソフトを使って実際に下のビデオで再現をしてみました。

フィボナッチの数列自体は直前の手前2つの数字を足し続けるというものです。
1+1=2, 2+1=3, 3+2=5…
こうしてできる数列は以下のようなものになります。
1 , 1 , 2 , 3 , 5 , 8 , 13 , 21 , 34 , 55 , 89 , 144 …
そして、並んでいる数字同士の比率(左側÷右側)を取って行くと、下図のように数字が大きくなるほど0.6180に近づいて行く事がわかります。

フィボナッチ数列 並び

また一つ飛ばしの並び数字同士(1つ飛ばした左隣÷右側)を取ると、0.3820に近づいていきます。

フィボナッチ 一つ飛ばし

ついでに2つ飛ばしの並びを拾っていくと、0.2361に近づきます。フィボナッチ 2つ飛ばし

フィボナッチツールで表示される主要な数字の61.8% 38.2% 23.6%は、こうして算出されたものだということがわかります。数字の不思議ですね。

さらに一番上の並び比率の平方根を取ると、下の図のように78.6%に近づきます。

最後の78.6%は100%から引くと21.4%という数字になります。一時期まではフィボナッチを使ってトレードする人たちが撤退する目安の地点として使われていました。実際に私の過去記事やビデオでも21.4%を使っていましたが、時代の流れはこの座を23.6%に譲りつつあります。MT4の標準設定が23.6%という事情もあるでしょうが、このあたりは時代の流れを見て、反応の良い方の数字を選んでいくという柔軟性を持って対応すれば良いと思っています。


TORU_COCOSTA
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40代からの自由な時間と収益を作るトレード教育を行っています。ビットコイン / ゴールド / 外国為替 の取引方法が学べる「ココスタ」運営(受講生4,800名)。現役トレーダー / 米CMT検定1級保有 / ビットコイン研究所ライター / 株式会社ファム代表取締役。受講に関するご質問など、気軽にお問い合わせください。

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