冴えたカンでトレード

「トレードをカンで勝てる人はいると思いますか?自分はまだまだなので、ちゃんとした論理ができるように勉強中です」 ダメオ様から質問をいただきました。

FXで「勝つ」とは?

まず「勝つ」ことの定義ですが、人によって考えが違うと思います。管理人、トレードを始めた頃は、都度のトレードをプラスで終えることが「勝つ」ことだと考えていました。

今は取引そのものを、自分がやりたいことを叶えるための資金調達手段として捉えています。なので毎週に振り分けた目標の収益金額、もしくは撤退するロス金額のいずれかに達したら、翌週までトレードはやらない状態が継続していることを「勝ち」と定義しています。

はじめて相場へ飛び込み代償を払ってしまう人の多くが、オーバートレードでやられます。前半戦では勝っていたのに、集中力が落ちた時間帯に稼ぎを全て持っていかれてしまうのです。

で、「カンだけで勝てるか?」という質問への管理人からの回答としては、、、

「カンだけでは勝てません。でもカンが冴えていないと勝ちに回れません」

継続的に「勝ち」へ回るには、、、

  • 相場を判断する技術を継続して修得する
  • カンが冴えている時に意思決定をする習慣を身につける
  • カンが落ちたら止める

技術と集中力のコンビネーションを習慣的に維持していくということですね。

まず技術面では、プライスアクションの基礎やチャートの見方・設定、意思決定までの流れを修得した上でデモから始める。そして全てのトレード記録を取り、意思決定過程を繰り返し見なおして、トレード技術の改善を行っていきます。この過程で相性の良いペアや手法を絞り込みつつ、確実な技術を身につけます。

一方の「カン」ですが、「集中力」と言い換えてみます。

高い集中力を持ってトレードに臨むためには、自分自身の集中力が一番高くなる時間帯にトレード戦略を作ることが必要です。

管理人の場合は午前8時からの3時間の集中力が最大で、これを超えるとミスが増えます。だからトレードをする時はタイマーを横において、集中力が最大に出せる時間帯を超えてしまったらアラームが鳴るようにしています。

集中力のパワーバンド管理人は20年ほど前にレーシングバイクで走り屋の真似をしていました。乗っていたバイクなんですが、特定の回転数にいる間だけ爆発的なパワーを出すのです。パワーバンドと言うのですが、7,000回転から11,000回転の間だけは滅法速い。でもそこを外すと全くダメなんですね。だから回転メーターなんて3000回転以下は最初から無い!それ以下は無きに等しいという事なんですね。

ですから速く走る人はパワーバンドを上手に使っていました。

カーブの入り口から出口に向けて徐々に加速していくのですが、そこにパワーバンドを重ねていくから速く走れる。管理人は下手でしたので、全くダメでした。。。

トレードも似たところがあって、自分の強い集中力が発揮できるパワーバンドにトレードの意思決定時間を重ねていく方が、判断力が鋭くなります。

逆に集中力が切れる時間帯は、「トレードチャンスは無きに等しい」と割りきって、トレード以外の活動に時間を割り振る事も必要です。

スクリーンの向こう側にいる相手は世界中の猛者やらプロやらの強者どもです。相手と比較して、自分の集中力が劣っている「不利な」時間にトレードをする必要はありません。「不利な戦いをしない」ことで資金の減少を防ぐのも、大切な戦略です。

また管理人は集中力を高めるために、朝夜30分程度の瞑想をするようにしています。呼吸を落ちつけていき、次々湧いてくる雑多な思考を一つ一つ消し去る作業を続けて、頭の中を空っぽにしていき、雑念をフルイに掛けることでカンが冴えてきます。

「酒は飲んでも呑まれるな」とはよく言ったもので、相場に「呑まれ」てしまうと、チャートからは自分が見たい画しか見えなくなってしまいます。そのミスを避けるためにも、自分の思考の独立性を保つ定期的な活動が必要だと思って続けています。

相場に勝つには、、、

  • 確実な技術を身に付ける。
  • 高い集中力で意思決定をする。
  • 上記の2つを継続する。

こうした地味な活動を続けていく人の背中に、勝ちは静かに近寄ってくるものなのかもしれません。


TORU_COCOSTA
TORU_COCOSTA

40代からの自由な時間と収益を作るトレード教育を行っています。ビットコイン / ゴールド / 外国為替 の取引方法が学べる「ココスタ」運営(受講生4,800名)。現役トレーダー / 米CMT検定1級保有 / ビットコイン研究所ライター / 株式会社ファム代表取締役。受講に関するご質問など、気軽にお問い合わせください。

    1 Response to "カンでトレードは勝てますか?"

    • ポン吉

      いつも楽しみに拝見させていただいてます。

      管理人さんも同世代みたいですね。私も20年位前に走り屋の真似をしてました。パワーバンドを外すと特に2スト乗りだったので、全くダメですよね。よくわかります。峠でハイサイドを食らって吹っ飛んでいたもんです。

      ブログの内容ですが、最近自分も感じていたことが書かれていたので、すごく共感しました。

      ”相場に「呑まれ」てしまうと、チャートからは自分が見たい画しか見えなくなってしまいます。”

      確かに自分に都合の良い解釈や見方をしているなと感じることがよく有ります。勝手に自分でバイアスをかけてしまうと、もう自分が進んで欲しい方向にしか見えてこないようになってしまいます。後になって良く気づくのですが、それでは駄目で、ハイサイド食らって吹っ飛びジ・エンド・・・(損切り)になってしまいます。

      ほんと、この部分は気をつけるようにしてます。俯瞰でチャートを見て一方にバイアスがかかってないか常にチェックするように心掛けてます。

      いつも分かりやすく参考になるプログラムありがとうございます。これからも期待しています。

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