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チャートに没入してだまされないための頼れるローテクな技とは?ジムのおじさんとアイスロードを作る職人に学ぶトレードとのつきあい方を書いてみました。


脳をダマすんだよ!・・・ジムで運動している時に、近くのおじさんが張り上げた声に吸い込まれそうになりました。

おじさんが言っていたことは、上げられないと思うウェイトでも、重りの組み合わせを変え脳に「上がる」と思い込ませると出来る時があるというようなことでした。

中途半端なトレーニングで背中ギックリになり、整骨院に半年通った身としてはとても試そうとは思えない方法ですが、意外とチャートを見るときには活用ができるのかもしれません。

私たちはチャートに没入すると、「ダマされる側」に入る危険を犯してしまいます。

分かっていてもローソクが瞬間的にフワーッと吹き上がったり、値が飛んで一気に手前のLowを切ったりすると、反射的に追いかけそうになります。

男性の方が傾向が強いのでしょうが、人間に残っている狩猟本能は動くターゲットを自動的に追尾してしまいます。特に動きが唐突だとなおさらです。

ルアーを使って魚を釣るときにはシャクリ方がポイントだそうですが、目の前で動くローソクは、時として私達を釣ろうとする巧妙なシャクリ付きルアーにさえ見えることがあります。

分かっていても危ないんですね。

じゃあどうすればよいか?

問題の原因は「ルアーがシャクられる」・・・違った、「チャートが突然動く」ことにあります。

じゃあ、その「動き」を止めてしまえば良いんです。

一番確実なのは、チャートを紙にプリントして、自分の考えやポイントを書き込んでしまうことです。

画面を見ている限り、ティッカーがチカチカしたり、メールが入ってきたり、関係ない自動車保険の宣伝バナーが出てきたり、ルアーだらけです(笑)

そんな狩猟本能フックに釣られず、大脳新皮質で勝負するためには、紙に書きだし動きを止めることが最善かもしれません。

どこかの番組で、広大な湖の上に冬季だけ作るアイスロードを作るドキュメンタリーをやっていて、重機を操作する人は500メートル進むごとに氷に穴を開けて60センチ以上の厚みがあるかを確認しつつ道を作っていく様子が出ていました。

「ソナーやら高度な機械はあるけれど、結局それらが正しく機能しているかを心配しないといけない。だからこうやって一つずつ穴を開けて竹竿を突っ込んで厚みを測るのさ。だってそれ以外の真実はないだろ?

なんだか、その作業員が優秀なトレーダーに見えてしまいました。

そう、意外とローテクなことの方が頼れる時ってあるんですよね。

脳にだまされない為に紙に書き出すことは、今も昔も共通した「真実」なのかもしれません。

あなたのダマシ対策も、よろしければコメント欄で教えていただけると嬉しいです。

本日も、ハッピー・トレーディング!!


佐々木徹 (ささきとおる)
佐々木徹 (ささきとおる)

株式会社ファム代表取締役。愛媛県生まれ。英国ノッティンガム大学にて心理学を専攻、香川大学経済学部卒業。15年間の日米商社勤務を経て、2014年に独立・起業。同年には米国オンライン教育No.1のUdemyにて日本人初のトップ13講師入り。2,500名を超す受講生にトレードを指導する「ココスタ」運営責任者であり、トレーダー、起業家、マーケティング・ストラテジスト。講義一覧はこちら。