デモ取引の間は順調だったのに、リアル資金を投じ始めた瞬間に結果が出なくなることがあります。理由の一つが「時間の歪み」によるものとは、どういうことなのでしょう?

相場でポジションを持つと、チャートを見る回数が増えます。

入る前は1時間に一度だったのが、5回くらいになるとか。

また投下する金額が多くなればなるほど、さらに気になって見る回数が50回くらいになったりします。

1pips動いたときの値幅が10円の時と1万円の時だと、回数が変わるのは当然の話ですね。

ところが見る回数が変わると、時間のリズムも変わってしまいます。

例えば同じ1時間でも、面白い映画を見て過ごす1時間は知らぬ間に過ぎますが、人生を決める試験結果が発表される前の1時間は長くて仕方なく感じてしまいます。

同じように、ポジションを持つ前と後の1時間は、同じものではないのです。

時計が刻む時間は変わりません。

ですが、自分の中で流れる時間は別物なのです。

エントリー前は「3時間くらいでここまでいけば良いだろう」と思っていても、その3時間はポジションを持った後に5時間にも24時間にもなるという、歪みが発生してしまうのです。

さらに投下金額が増えれば、その歪みの大きさは加速します。

そのためにトレードのリズムが狂ってしまい、今までデモ取引=正常な時間の中で出来ていた方法が手につかなくなるのです。

高額取引でミスした取引のスクリーンショットを翌日冷静になって確認すると明らかになります。

なんでこんなことをしたんだろう???

そう、時間が歪んだから焦点がズレてしまったんですね。

では歪みを解決するにはどうすれば良いのでしょう?

もっとも簡単で確実なのは、トレードに入る根拠を紙に書いて残しておくことです。

ある意味「遺書」と言い換えてもいいかもしれません。

時間が歪む前に、歪んだ後の自分へ託す「遺書」です。

また歪んでしまった時間の度合いを調整するには、それを加速させてしまった原因を取り除く必要があります。

平たく言えば、ロットを極小化するということですね。

紙に書きロットを小さくする。。。なんと当たり前で面白くない答えなのでしょうね。

でも、誰でもできることを地味に続けられる人こそ、時空の旅人になれるのかもしれません。

はい、本日も妄想にお付き合いをいただきまして、ありがとうございました。

ハッピー・ウィークエンド!!


TORU_COCOSTA
TORU_COCOSTA

40代からの自由な時間と収益を作るトレード教育を行っています。ビットコイン / ゴールド / 外国為替 の取引方法が学べる「ココスタ」運営(受講生4,800名)。現役トレーダー / 米CMT検定1級保有 / ビットコイン研究所ライター / 株式会社ファム代表取締役。受講に関するご質問など、気軽にお問い合わせください。

    4 replies to "リアルで勝てない理由は「時間のゆがみ」"

    • 中田隆司

      いつもありがとうございます。中田と申します。

      今回の内容は自分にとっては衝撃的でした。
      それぞれ個人の時間が歪む、凄すぎる気付きを得ました、時間が歪まないルールが私には必要と感じます、例えば、チャートは1日3回とか。

      本当にありがとうございます、これからのブログも楽しみにしています。

      ありがとうございました。

      • 佐々木徹 (ささきとおる)

        中田さま

        歪んだ時間の中にいると、歪んだ事自体がわからなくなってしまいますね。ぜひルールを作られて活用されてください。コメントありがとうございます。

    • たにつさん

      おはようございます。

      悪い自分の癖 気が付いているのにやってしまってからまただよ私
      とダメトレードを振り返る

      なかなか抜け出せない

      これしてなかったら・・・・・・

      タイムリーな記事 コピーして貼り出しとくことにします。
      ありがとうございます。

      • 佐々木徹 (ささきとおる)

        たにつさま

        ダメトレードは必ず何かを教えようとしてくれているものです。振り返って学び取ると、意外と綺麗に成仏(?)してくれることもあります。

        コメントありがとうございます!

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