暗号通貨の老舗取引所である米POLONIEXから、レンディング利用者に一部資金の没収が行われたようです。

私の知り合いも事件に巻き込まれ、ログインをしたら残高が当然のように減っていたということでした。

一時期は日本でも多くのユーザーに利用をされていた取引所でもあり、海外の取引所を使う際の注意点などを、振り返ってみたいと思います。

起こった内容の詳細は、Twitterで単眼愛(モノアイ)さんが速報してくれていますので、そちらをお借りします。

簡単に説明すると、同社が上場しているCLAMという草コインが暴落。

レバレッジで同コインを取引(ロング)していたユーザが破産し資金回収が不可能に。

その回収不可となった損失を、US以外の顧客でLendingしていた人に等しく振り分け、対象のアカウントから16%を没収したというもの。

なおPoloniexには、多くのコメントが寄せられています。幾つかを紹介しつつ、何が自衛策として考えられるのかを探ってみましょう。

※ ポイントだけ訳を入れています。

暴落のあった5月26日に自分はレンディングをしておらず、27日から始めた。
今日(6月7日)になって自分のBTCを取り上げるのは、まったく正当化できない。
CLAMは貸し出していないのに、なぜ私のBTCを盗むのか?取引所の利益からカバーしなさいよ。
CLAMのショーターは幸せだろうな。なぜショーターは100%の利益を取って、他の(関係ない)貸し手から取り上げるのか?

これらのコメント含め、利用者が理解しておくべき点を書き出してみました。

  • 正規登録の取引所でも、登録国のユーザ以外は何の保証もないことを理解する
  • 取引所がメンテナンスに入る前には、無くせない資金は抜いておく? →メンテ明けに没収の通達だったようです
  • 取引所にロスが発生する事案が出たときには、ハッキングで無くとも警戒する。
  • 取引所は過去に遡って没収することがあると理解する
  • 取引所から「規約の改正」が来たら身構える→草コイン暴落後に規約改正通知が届き、メンテ入り後の没収だったようです

おそらく以下のコメントが、暗号通貨の取引においては全てを物語っているかもしれません。

正気じゃ無いな。自分で秘密鍵を持っていないものは、あなたのものでは無いということだ

ハッキングを受けても全額の保証を行ったコインチェックは、凄かったということですね。

今回はレンディングで起こった話ですが、同じことは、いつ、どこででも起こりえます。

では法定通貨なら絶対に安全なのかと言えば、それはそれで日本は過去150年の間に徳政令を2回やってますから分かりません。

ゴールドも預けている金庫から出庫を拒否されたら、同じことですね。ベネズエラは経験済み。

つまり、世に絶対の安心は無いということであり、それを理解した上で、常にアンテナを張っておきましょうということかもしれません。

以上は、POLONIEX 資金没収を通じて感じたことを書いてみました。


佐々木徹 (ささきとおる)
佐々木徹 (ささきとおる)

佐々木 徹(ささき とおる)・・・トレード教育者。暗号通貨・コモディティ・為替まで取引方法が学べる「ココスタ」の運営責任者であり、トレーダー、起業家、マーケティング戦略家。4,000名程の受講生をもち、「時間と収益を自分で作り出す人を増やす」をライフワークとする。「ビットコイン・ブロックチェーンスクール」では投資部門担当。英語圏向けYouTubeチャンネル「Bitcoin Geekend」では購読者が2,700名を超える。株式会社ファム代表取締役。