金融緩和を続けるため日銀が行ってきた「イールドカーブ・コントロール(YCC)」も、2023年1月の会合で終了となるかもしれません。もしイールドカーブ・コントロールが終了すると、私たちの生活にどのような影響が出てくるのでしょうか?21分の動画で(佐々木徹の主観に満ちた考え方とともに)分析をしてみました。


動画内のポイントを振り返り

↑ 日銀のイールドカーブコントロール終了観測が急速に市場で取り沙汰され始めました

↑ 日本の金利曲線は、10年だけが他の金利と比較して不自然に低くなっています。日銀が押さえつけた10年金利は、まるで無理にお腹を締め付けるベルトのようです。

↑ 日銀がイールドカーブ・コントロールを終了すると、お金の借り入れコストが上昇するためにゾンビ企業が急増。そしてゾンビ企業に融資している地銀と信用金庫が大量の不良債権を抱えることになりそうです。

追記(2023年1月29日)

国内金利上昇に備えを、金融庁が地銀トップに要請-関係者(Bloomberg)

早々に来ましたね。

金融庁幹部が地方銀行のトップに対し、上昇局面にある国内金利の動向を踏まえ、ポートフォリオや信用コストなどへの影響を経営者が的確に分析・把握し、市場変動対応に優先的に取り組むよう促していることが分かった。事情に詳しい複数の関係者が明らかにした。

https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2023-01-27/RP354TT0G1KW01

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↑ 地銀・信用金庫の統合に向けては、すでに2022年からシステムの統廃合が進んでいます

↑ 日銀が抑えてきた10年金利は住宅金利の基準となるため、金利上昇で住宅ローン金利は一気に上昇する可能性があります

↑ R2年の住宅ローン調査では、7割の人が「変動金利」を選択しており、仮に10年金利が急騰した場合には支払いに影響が出る可能性もあります

↑ 仮に住宅ローン金利が5%などに上昇した場合、変動金利ローンを保有している人は返済金額の全額が利払いのみに充てられ、元本は返済されない事態となる可能性があります。またプレミアム要素の強い不動産物件は下落が見込まれます。

↑ 一番最後には、筆者の考えをまとめています-詳しくは動画をご覧になってみてください。

以上、参考になりましたら幸いです。

引き続き本年も、ハッピー・トレーディング!


追記(2023年1月29日)

IMFも日本に対して金利の柔軟化を提言するまでになりましたね。強制的に弾ける前に、徐々に対応しとけということでしょうか?

日銀は長期金利の柔軟化を、変動幅拡大や年限短期化も選択肢-IMF

国際通貨基金(IMF)は26日に公表した日本経済に関する審査(対日4条協議)報告書で、日本銀行の金融政策運営について長期金利変動のさらなる柔軟化が必要と提言した。

https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2023-01-26/RP2ZGBT1UM1R01

TORU_COCOSTA
TORU_COCOSTA

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