ビットコインはついに10万ドルへの道を歩み始めたかもしれないですね。ちょっと今の状況だけシェアしておきたいと思います。

※ 当記事は実戦トレーディングカレッジの方向けに号外で書き始めたものですが、変化の予兆も大きそうなので公開で書くことにいたしました。

ビットコイン・メモリプール洪水警報

この記事を書いている2023年4月26日現在、少しビットコインのブロックチェーンに異変が起きています。

以下は本日届いているアラートの連投です。

ココスタ・ビットコイン・メールアラート(こちらで30日無料開放中)の通知から抜粋

ビットコインの未処理取引が10万TXを超えてきており、洪水といって良いほどの取引が殺到。その影響からブロックの生成時間も遅延気味となっています。

↓参考記事

このブロック大混雑を引き起こしている原因ですが、いくつかの可能性があります。

① スパム・アタック
② Ordinals(BTC上のNFTみたいなやつ)の大量発生
③ 大量送金

とはいえ、送金手数料が実際に上昇をしていることから、③大量送金 が起きていると考えるのが順当でしょう。

仮にその場合、一般的には以下のような認知をされることが多いです。

① メモリプールに未処理TXが溜まる
② 取引所への送金ラッシュが発生している=現物を売りたい人が殺到
③ ブロックがクリアされて取引所に着金すると、怒濤の売りが始まる

さて今回は、どのような可能性が考えられるのでしょうか?

下図は過去にメモリプールが10万TXを超えるまで上昇したときの振り返りです。

https://jochen-hoenicke.de/

参照元: https://jochen-hoenicke.de/

2020年10月28日に11万TXを超えており、それ以前の2年ほどは、メモリプールの10万越えは起きていません。

つまり2年間は動いていなかった市場参加者が腰を上げて動いたということです。

これだけTXが積まれたのですから、普通に考えれば怒濤の現物売りで、ビットコイン価格はクラッシュしてしまったと推測されるところでしょう。

事実を確認してみましょう。

下がるどころが天井をぶち抜いていることが分かります。その後のビットコインは6ヶ月の間に3倍を超える値上がりを叩くこととなりました。

普段は売りの材料として認知されている事象が起きても値が落ちないときは、内側で何か地殻変動が起きている場合があります。(もちろん逆も同じです)

つまり、普段は現物売りにつながるブロック遅延とメモリプールの増量が束になってかかってきても値段を押し下げることができなかった → それくらい強い買いの圧力が湧き上がってきていたということでしょう。

そして2023年4月26日現在、ほぼ同じような状況が起きつつあるようにも見受けられます。

さらにビットコイン採掘マイナーからの送金は、2022年12月後半と同水準まで落ち込んでいます。どちらかと言えば、あまり下がりそうには無いかもしれませんね。

人間は獲得した能力を使わずにいられない生き物

最後に、なぜこれほどビットコインに資金が集中しているのかの私見を述べておきたいと思います。

人間は、獲得した能力を使わずには、いられない特性を持っています。

火をおこす能力を手にしたら、それを調理・戦争・科学技術に使い倒しています。

空を飛ぶ能力を手にしたら、空どころか宇宙まで大型ロケットを飛ばしてしまいます。

ではもし、「無からお金を生み出す」力を手にしたとしたら、どうなるでしょうか?

使わずにはいられないですよね。

でも、もし私たち一般人が手元のプリンタで高精度な日本円を印刷して「無からお金を生み出す」と、ソッコーで犯罪者いっちょあがりです。

でも逆に同じことを国が行ったらどうでしょう?立派な金融政策です。

今の社会は、法定通貨という自国発行トークンを印刷することで「無からお金を生み出す」資金調達が常態化しています。

歴史上、この能力を手にしてしまった為政者たちは、社会が壊れるまでその能力を行使し続けます歴史的に証明されている人間の本能ですからね、仕方ないです。

そして自国発行トークンが発行されるたびに、通貨の価値は下がり続け、反対にモノの値段は上がり続けます。

この記事を書いている2023年4月26日、米国では新たな自国発行トークンに向けた動きが出ています。

米国の債務上限問題ですね。米国はドルという世界最強の自国トークン発行権を有しています。それを解放するための動きが出た瞬間、ビットコインは跳ね上がりました。

再び自国発行トークンラッシュが始まると市場が考えたからでしょう。

ビットコインの将来価格は分かりません。ですが「売り向かう」ことは青天井のリスクを抱えることと同義ではあります。

無料講義:【野獣には刃向かうべからず】売りは失敗すれば青天井のリスク~ドルVs.独自要因

逆に、もし人類が自国発行トークンで通貨価値を薄め続けると考えるのであれば、ビットコインを買う以外の選択肢は、ますます小さくなっているように思います。

人類が獲得した通貨発行権で通貨価値を薄め続ける。少し悲しい物語ですが、ビットコインという盾を私たちは持つ自由があります。

Satoshiに感謝ですね。

ハッピー・ビットコイン!


TORU_COCOSTA
TORU_COCOSTA

40代からの自由な時間と収益を作るトレード教育を行っています。ビットコイン / ゴールド / 外国為替 の取引方法が学べる「ココスタ」運営(受講生4,800名)。現役トレーダー / 米CMT検定1級保有 / ビットコイン研究所ライター / 株式会社ファム代表取締役。受講に関するご質問など、気軽にお問い合わせください。

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