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今の米金利は ”原油” で決まる ー バイデン大統領の思考をなぞる(中間選挙前VER.)

米国の金利上昇が止まりませんね。バイデン大統領が支持率を確保するため、恫喝と金利の圧力でガソリン価格を抑え込もうとする動きは、中間選挙まで続きそうです。 そしてFEDはガソリン価格の抑制と株価の下支えという、相反する目標を課せられ過労気味。一連の流れを14分の動画でサクッと追ってみました。
by 佐々木徹 (ささきとおる)
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原油取引が人を惹きつける理由は「安定と一攫千金が共存する市場」だから

「価格は下がっても0は割らない」 2020年4月20日、私たちの「常識」を素通りするかのようにマイナス価格を叩いたWTI原油市場。 原油を取引したことがない人たちにさえ、忘れることのできない記憶を植え付けたのではないでしょうか? 下のチャートは2020年7月12日現在、WTI原油のスポット価格を追ったものです。 ↑ 0ドルを割り込んだWTI原油スポット価格 マイナス 40.62 USDを付けた後にリバウンド。 なんと2ヶ月後の6月22日にはプラス側の40.62 USD まで回復をしました。 マイナス価格を付けた理由はシンプルです。 WTI原油先物の精算は現物の受け渡しが伴います。ところがコロナ外出禁止令の影響で誰も原油を使わず需要が蒸発。 一時的に在庫を受け入れるクッシング拠点のタンク容量が払底し、タダでも引き取る場所がない状態に陥ったというものでした。 これ、後から説明するのは簡単です。 ただ、その時点で原油市場に参入していたプレイヤーにとっては、目の前のマイナス価格が「夢か現実か?」を把握することから始める必要があった状態でした。私自身も含めて。 事実、マイナス価格を想定していなかった国内のCFD(差金決済)ブローカーなどは、参照先の先物価格を突如一つ先の限月にスイッチ。大混乱を招いたりもしました。 以下は「原油」と「ダウ価格」とをGoogleTrendで比較したものです。 ↑GoogleTrendで「原油」と「ダウ価格」を比較 マイナス価格を付けた4月20日、ダウよりも圧倒的な注目を得ていることが分かります。 その後も高いボラティリティの推移を受けて、インタレストは高く推移をしています。 ではなぜ、原油取引はどうしてこうも人を惹きつけるのでしょうか?単にボラティリティが大きいからというだけなのでしょうか? 「実戦トレーディングカレッジ」内で、その理由を共同講師の吉中氏が単刀直入に説明してくれていますので、一部をシェアさせていただきます。 【参考コース案内】 実戦トレーディングカレッジ詳細はこちら >「実戦トレーディングカレッジ」詳細はこちら< 「安定と一攫千金」が共存する市場 原油はファンダメンタルズ・内外部の要因・テクニカルが整った「安定」の市場です。通常これらがバランスされた市場に「一攫千金」はあり得ません。ところが原油市場には「安定と一攫千金」が共存するのです。そして新しい参加者は「一攫千金」狙いがほとんど。だからこそ3月-5月に多くのトレーダーは「生涯退場」のダメージを負う事になりました。原油市場が多くを惹きつける「魔力」の背景。それは合意を得やすい市場が通常持たない「一攫千金」を可能としているところだと言えるでしょう。出典:実戦トレーディングカレッジ・CFTCポジションと金利動向(2020年7月12日分)講義へのリンクはこちら(受講生用) 改めて深い市場だと再認識をさせていただいたコメントでしたので、こちらでシェアをさせていただきました。 参考になりましたら、幸いです。
by 佐々木徹 (ささきとおる)
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金利の影響を受ける原油

「どんぐりころころ~」とでも歌いたくなるような下落を見せてくれていますね、原油。 地面に鍬を突き刺すかのように振り下ろすチャートは、なんとも爽快ですらあります。 WTI原油のチャート この原油、下げ止まることはあるのでしょうか? 原油に聞いても、「コロナウィルスが落ち着くまで待ってくれ」と言われそうですね。 さて、今のWTI原油価格は、金利から強い影響を受けているように見えます。 WTI原油と2年10年金利差 上のチャートは、米国の2年10年金利差とWTI原油とを並べたもの。 良いのでしょうか?こんなチャートを出してしまって。。。 今は市場の参加者に増えて頂きたいというのもあり、原油取引のヒントを探されている方は参考にしてみてくださいね。 さて今週のトレーディングカレッジでは、原油の動向について深掘りをしました。 今の下落は「単純な投げ売り」なのか? → 実はそうではないどの価格帯から値動きの中身が変わっているのか? → 数字を追えば変わり目が明らかに状況が特定できた → 底打ち時に観測される数字を特定9月の特大下落相場が終わったときに当てはめて使い方を確認 などですね。 講義のスクリーンショット 値段だけだと分からないことも、プレイヤーの動きを追うことで節目が浮き彫りになることもあります。 こうした「内側から見ていく」アプローチなどにご興味ある方は、ぜひトレーディングカレッジにお越しください。 実戦トレーディングカレッジ案内ページ それでは、今週も楽しんでいきましょう!
by 佐々木徹 (ささきとおる)
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原油に巨大ギャップ~サウジ攻撃から週末リスクの巨砲炸裂【令和の大相場~第3位】

令和の大相場から上位5位をランキングする企画の第3位は原油です。 週末のサウジ攻撃で原油価格に巨大な月曜ギャップを出現させ、多くの退場者を生むことになった「事件」を振り返ります。 【参考記事】 https://www.cocosta.jp/2019/reiwa-ranking5-market/ No.3 原油に巨大ギャップ ~ サウジ攻撃から週末リスクの巨砲炸裂 2019年9月14日、週末の土曜日のこと。ニュース速報で「サウジの石油施設がドローンで爆撃を受けた」とのヘッドラインが流れました。 参考:サウジ石油施設攻撃(WIKIより) この報で市場参加者は、世界の石油生産量から7%の処理能力が一瞬でブラックアウトしたことを知ります。 原油は供給に関するリスクに見事なほどの反応を示すコモディティです。 需要の増加は計算出来ても、供給リスクは誰も復活までの時間が分からないので。 まさに、この原油供給リスクのど真ん中に位置する施設が攻撃を受けた訳です。 もちろん市場は取引が行われていない週末。明けて最初にオープンする市場はCMEのGLOBEXです。 ポジションを持ち越していた誰もが恐怖を覚えていた市場は、結果的に下のような巨大なギャップを開けて寄りつきます。 600 TICK以上のギャップアップを記録したWTI原油価格 WTI原油のボラティリティは、平時で一日に2%前後です。 週の終値が55ドルでしたから、普通にリスクを2倍で見積もっても4%。 「どんなに窓が開いても$2程度」という前提でのリスク管理が普通だったかもしれません。 ところが蓋を開けてみれば期近限月で6.66の巨大なギャップです。 これだけ空くと、ショートを抱えている人が追い証を食らって・・・という話では終わらなくなります。 国内と米国との裁定取引をしている人にとっても、大惨事です。 いくら日本国内の原油も高騰すると言ったところで、先に取引が始まるのはCME。 そちらの口座がオープンの瞬間に強制ロスカットと追い証確定です。(海外売り×国内買いの場合) これで多数の退場者が出た模様という話を聞きました。 さらにそれだけでは終わりません。 価格が高騰したことにより、さらなる高値を追うべく小口の参加者が追い打ちでロングを仕掛けます。 ところが玉が入りきったタイミングでサウジの施設復旧が早期に完了するとの報道。当然相場は下落。 普通であれば跳ね上げた原点まで戻れば止まりそうなものですが、今度はロングポジションの精算が連鎖して原点を割り込みます。 上昇分をすべて取り崩しても止まらず下落した原油(CFD価格から) これ、全く同じようなことがビットコインでも起こってましたね。 ビットコイン版の週末事変 ビットコインが1万ドルに跳ね上げたのも週末。後から乗った小口のロング精算の連鎖で原点を切ったことまで同じでした。 この可能性については、1万ドルまで跳ね上げた後の「クリプト通信」内で言及をしていました。 市場は違えど、似たメカニズムで動く事例かもしれません。 あまりこの企画とは関係ない話ではありますが、週末ギャップが引き起こされる前の9月12日(サウジ事件は14日)、自分は原油のロングを入れていました。 https://twitter.com/CocostaGeekend/status/1173367795939102720 ロングしていた理由は、在庫の水準から価格が安すぎたことです。 ただアカウントをぼーっと見ながら現実味が湧くわけで無く、嬉しいというよりも「逆に張っていなくて良かった」という気持ちばかりでした。 (サウジ事変の内部動向や、在庫水準を使ったファンダメンタルズの使い方などは、トレーディングカレッジ(こちら)で吉中講師が教えてくれていた内容になります。原油取引をされている方には、強い味方になるコースです) 相場の参加者に与えた影響度といい、他の市場にも共通する相場の流れであることといい、自分自身もポジションを持っていた関係もあり、忘れることの出来ない事件となりました。 ということで、令和の大相場TOP5の第3位は、原油市場に空いた巨大な週末ギャップからでした。 ハッピー・トレーディング!
by 佐々木徹 (ささきとおる)