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マネ虎の転落劇場から我らトレーダーが学ぶべきこととは?

お前はクビだ!・・・トランプ氏ではないですが、「マネーの虎」という番組が大流行した時代があります。出演者の成功社長は有名人になり、そして今では「負債の虎」になっているという話。この転落劇場とトレードとに横たわるシンプルな共通点とは、どのようなものでしょうか? 破産劇の一部はこちら。 トレードとは不思議なもので、少しでも自分がエライと思ったり、独りよがりな考えを当てはめようとすると、100倍くらいのしっぺ返しを食ってしまいます。 冷静な時なら、チャートが「倒れるぞー!」と掛け声を出してくれているのが聞こえます。 でも「自分こそ正しい」と爪の先ほどでも思った瞬間、耳も目も塞がれてしまい、頭の上に大木が降ってきてしまいます。ハイ、何度も経験しました。 だからこそ相場と取り組むときには、お金を目的にするより、自分のトレードプランや原理原則と自分とがズレていないかを地味にチェックしていく方が確実なのかもしれません。 人生は「欲しい」と思うものを遠ざけるようにできているようで、お金が欲しくなるとお金が去ってくという、面倒なパラドックスもあるようです。 はい、ココからはマネ虎との共通点。 成功して出演した方たちは、自分なりの方法や考え方で、「どうすれば事業を世の中に合わせることができるか?」と突き詰めて結果を出してきたのだと思います。 ところがテレビに出て世間からチヤホヤされてしまった。なにを言っても周りが「すごーい」という声ばかり聞こえるようになった。 そこできっと、「どうすれば偉大な自分の考えを、もっと世の中に理解させることができるのか?」という考えに変わってしまったのでしょうね。 相手中心から自分中心に変わってしまった。これって、「相場から100倍位のしっぺ返しを食ってしまう」ときと同じかもしれません。 だから私も常に自分に問いかけるようにしています。 「倒れるぞー」の声は聞こえているかな? ちゃんと記録しているかな? 自分は2番、相場が1番になっているかな? 謙虚にいきたいものですね。ハッピー・トレーディング!!  
by TORU_COCOSTA
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不意打ち?5月の米ドル買いから6月の最重要マーケットへ

12ヶ月のなかで唯一祝日がない6月が今年もやってきましたね。暑い・長い・休みないと敬遠されがちな月ではありますが、マーケットも大いそがしです。 5月を振り返ると、24日公開の日本円ネット買い越しポジション(CFTC)が激減したことを皮切りに、上昇一本だったゴールドも不意を付く形で1200のサポートまで一気に下落しました。 さらにビットコイン価格が人民元建てで3000を突き破り、3日間で4000手前までドカ上げ。7月の半減期まで動かないと思っていた背後を突かれた形になり、こちらも驚いた参加者が多かったようです。 休みない6月のマーケットは? 6月も大忙しです。毎月の恒例行事である米国の雇用統計が明日夜(東京時間)に発表されることから皮切りに、、、 FOMCの利上げ時期 英国のEU離脱の国民投票 OPEC会合 なんだか大変なニュースが目白押しですね。 暑い上に忙しいというのも大変ではありますが、今月も気を引き締めて行きましょう! それでは6月も、ハッピー・トレーディング!!   お知らせ   こちらのコースも大忙し。5月は以下の講義が追加されました。 ※ 本日6月1日も動画講義を追加しています。 レポート  水面下で進むゴールドの新規ショート、WTIを牽引する銘柄ほか(2016年5月13日)  MARKET DIGEST MAY16-20  「ソロスとポールソン」「火種を抱えた原油とポンド」(3つの視点:ETFとCFTC)  拮抗(3つの視点:金利動向)  ジョージ・ソロス 金相場に戻る(ディーラーズマインド)  「金鉱株とは?」(インサイト)  MARKET DIGEST MAY23-27(5月28日)  「7月?」:金利動向 (5月29日)  「AUD-資源国通貨の代表格」:インサイト (5月29日)  「時々キウイ」:ディーラーズマインド(5月28日)  「金価格は暴落だが・・」「OPECの行方と$50の壁」「円ネット大幅縮小」:CFTCポジション (5月30日) 動画講義|ドル円IMMポジションから見える姿は?(6月1日)     ゴールド(金価格)の後ろにある内部要因を浮き彫りにする流れを公開(動画講義) ドル円とゴールドの関係 ドル円とゴールドの連動をチャート上で比較する方法 ゴールドの足元を固める材料を理解する方法 フェデラル金利の予測を出す情報源を活用する方法 金利とゴールドの連動をチャートで確認してみる方法 テクニカル❌内部要因で見える世界 当セクションへの受講生質問に回答しています こっちも目白押しです。休まず引き続きハッピー・ラーニング!
by TORU_COCOSTA
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『脳をダマすんだよ!』

チャートに没入してだまされないための頼れるローテクな技とは?ジムのおじさんとアイスロードを作る職人に学ぶトレードとのつきあい方を書いてみました。 脳をダマすんだよ!・・・ジムで運動している時に、近くのおじさんが張り上げた声に吸い込まれそうになりました。 おじさんが言っていたことは、上げられないと思うウェイトでも、重りの組み合わせを変え脳に「上がる」と思い込ませると出来る時があるというようなことでした。 中途半端なトレーニングで背中ギックリになり、整骨院に半年通った身としてはとても試そうとは思えない方法ですが、意外とチャートを見るときには活用ができるのかもしれません。 私たちはチャートに没入すると、「ダマされる側」に入る危険を犯してしまいます。 分かっていてもローソクが瞬間的にフワーッと吹き上がったり、値が飛んで一気に手前のLowを切ったりすると、反射的に追いかけそうになります。 男性の方が傾向が強いのでしょうが、人間に残っている狩猟本能は動くターゲットを自動的に追尾してしまいます。特に動きが唐突だとなおさらです。 ルアーを使って魚を釣るときにはシャクリ方がポイントだそうですが、目の前で動くローソクは、時として私達を釣ろうとする巧妙なシャクリ付きルアーにさえ見えることがあります。 分かっていても危ないんですね。 じゃあどうすればよいか? 問題の原因は「ルアーがシャクられる」・・・違った、「チャートが突然動く」ことにあります。 じゃあ、その「動き」を止めてしまえば良いんです。 一番確実なのは、チャートを紙にプリントして、自分の考えやポイントを書き込んでしまうことです。 画面を見ている限り、ティッカーがチカチカしたり、メールが入ってきたり、関係ない自動車保険の宣伝バナーが出てきたり、ルアーだらけです(笑) そんな狩猟本能フックに釣られず、大脳新皮質で勝負するためには、紙に書きだし動きを止めることが最善かもしれません。 どこかの番組で、広大な湖の上に冬季だけ作るアイスロードを作るドキュメンタリーをやっていて、重機を操作する人は500メートル進むごとに氷に穴を開けて60センチ以上の厚みがあるかを確認しつつ道を作っていく様子が出ていました。 「ソナーやら高度な機械はあるけれど、結局それらが正しく機能しているかを心配しないといけない。だからこうやって一つずつ穴を開けて竹竿を突っ込んで厚みを測るのさ。だってそれ以外の真実はないだろ?」 なんだか、その作業員が優秀なトレーダーに見えてしまいました。 そう、意外とローテクなことの方が頼れる時ってあるんですよね。 脳にだまされない為に紙に書き出すことは、今も昔も共通した「真実」なのかもしれません。 あなたのダマシ対策も、よろしければコメント欄で教えていただけると嬉しいです。 本日も、ハッピー・トレーディング!!
by TORU_COCOSTA
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リアルで勝てない理由は「時間のゆがみ」

デモ取引の間は順調だったのに、リアル資金を投じ始めた瞬間に結果が出なくなることがあります。理由の一つが「時間の歪み」によるものとは、どういうことなのでしょう? 相場でポジションを持つと、チャートを見る回数が増えます。 入る前は1時間に一度だったのが、5回くらいになるとか。 また投下する金額が多くなればなるほど、さらに気になって見る回数が50回くらいになったりします。 1pips動いたときの値幅が10円の時と1万円の時だと、回数が変わるのは当然の話ですね。 ところが見る回数が変わると、時間のリズムも変わってしまいます。 例えば同じ1時間でも、面白い映画を見て過ごす1時間は知らぬ間に過ぎますが、人生を決める試験結果が発表される前の1時間は長くて仕方なく感じてしまいます。 同じように、ポジションを持つ前と後の1時間は、同じものではないのです。 時計が刻む時間は変わりません。 ですが、自分の中で流れる時間は別物なのです。 エントリー前は「3時間くらいでここまでいけば良いだろう」と思っていても、その3時間はポジションを持った後に5時間にも24時間にもなるという、歪みが発生してしまうのです。 さらに投下金額が増えれば、その歪みの大きさは加速します。 そのためにトレードのリズムが狂ってしまい、今までデモ取引=正常な時間の中で出来ていた方法が手につかなくなるのです。 高額取引でミスした取引のスクリーンショットを翌日冷静になって確認すると明らかになります。 なんでこんなことをしたんだろう??? そう、時間が歪んだから焦点がズレてしまったんですね。 では歪みを解決するにはどうすれば良いのでしょう? もっとも簡単で確実なのは、トレードに入る根拠を紙に書いて残しておくことです。 ある意味「遺書」と言い換えてもいいかもしれません。 時間が歪む前に、歪んだ後の自分へ託す「遺書」です。 また歪んでしまった時間の度合いを調整するには、それを加速させてしまった原因を取り除く必要があります。 平たく言えば、ロットを極小化するということですね。 紙に書きロットを小さくする。。。なんと当たり前で面白くない答えなのでしょうね。 でも、誰でもできることを地味に続けられる人こそ、時空の旅人になれるのかもしれません。 はい、本日も妄想にお付き合いをいただきまして、ありがとうございました。 ハッピー・ウィークエンド!!
by TORU_COCOSTA
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資金管理を知らない人は現金が底をつく?

「資金管理を知らない人はゲームができなくなる。現金が底をつき、管理するにも金がなくなるのである」・・・実資金コンペで100倍以上の運用を証明し世界を驚愕させたラリー・ウィリアムズ氏が、著書「相場で儲ける法」で述べている言葉です。 ではFXトレードで資金管理に取り組むために、真っ先にすべきこととは何でしょうか?もっと特定するなら、「これが分からなければ資金管理など絶対無理!」というものは何でしょう? それは、ピップコストの計算です。下のビデオで事例を見てみましょう。 ではウォーミングアップも終わったところでサプライズクイズです!下の条件で変動する口座資金の額はいくらでしょう? ● EUR/USD(ユーロドル)の買いポジション ● 10万ロットを保有 ● 証拠金口座は日本円 ● [1.0600] → [1.0601] へ [1pip]アップ ● USD/JPYのレートは120円 これを見て、瞬間的に1,200円と回答出来た方には拍手!! もちろん計算できなくても、トレードのソフトウェアや無料サービスを使っても、ピップコストを計算し表示してくれるものはありますね。 でもね、、、画面の反対側で生き残っているのは、そんな計算など瞬時に浮かぶラリー氏のような経験者たちです。相手が初心者だからといって、手加減してくれると思いますか? 一方、自分に弱みがあったとしても、それが分かっていれば学び穴を埋めることができます。私は、もっとも強い人とは自分の弱みを誰よりも理解している人だと思っています。   講義追加のお知らせ そこでピップコストの計算方法を分かりやすくレクチャーしたセクションを準備しました! 本日、「6時間でわかるFX|基本を学び不安をスッキリ解消する入門コース」 内にて公開したのは、合計で10講義、約40分のビデオレクチャーです。この機会に、ぜひピップコストの計算を身に付けてしまいましょう! セクション 10: ピップコストの理解|これからの資金管理に絶対的な差が出る絶対基礎! 取引ペア次第でピップコストが変わる事例 (03:44) ピップコストとは?完全理解のための1・2・3ステップ (02:59) 日本円だけが特殊な例外|分かりづらいノイズを一気に除去してピップコストを理解する (05:41) 補助教材|日本円の特殊性を除外するために使用したテーブル (1ページ) クオート通貨って何?通貨価値を表示する手段を理解する (02:50) インチとセンチの違いでクオート通貨を理解|将来のつまづきポイントを事前に除去する知恵 (04:31) 簡単にショートカットで覚えるピップコストの計算方法 (09:24) 円建て口座のピップコストをユーロ円で計算する事例 (04:27) 総仕上げ|ユーロドルのピップコスト計算方法と取引画面での検証およびまとめ (04:56) 当セクションで使用したスライド (17ページ) → コース概要はこちら それでは、ハッピー・ラーニング!!
by TORU_COCOSTA
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回答メールを公開|取引を始めて2ヶ月の方から届いた3つの質問

為替取引を始めて間もないころは、チャートさえ見ずに売買しても、ビギナーズラックで大きく勝って世界さえも買えそうな気になってしまうことがあります。また逆に、知らない間にロスカットされストレスが増えてしまうこともあります。そんな、今後のトレードライフを決める助走期間・・・取引を始めてから2ヶ月の方から受け取った3つの質問が新鮮でしたので、回答メールを公開してみました。 頂いたメッセージ: 為替取引を始めて約2ヶ月程になります。取引自体は勝ったり負けたりで収支でいうとマイナスです。そこで何点かご質問させて頂きたく思います。 質問① 取引において、エントリーとエグジットの時間足は同じものを使った方が良いでしょうか?昨日ドル円にて15分足のチャートでエントリーし、その後の経過を見ていますと、自分ではよくわからない所で反発しました。しかし、4時間足で見ると比較的強いレジスタンスラインで反発していました。 ご質問に回答させていただきますと、以下のようになります。 チャートの「向きを確認する」時間足は同一であることが望ましい エントリーする「意思決定を行う」時間足は同一であることが望ましい エントリーとエグジットをする「タイミングを取る」時間足は同一であることが望ましい またエントリーするまでには3つのプロセスが必要です。 チャートの向きを確認する・・・上か下か? サポート・レジスタンスとの位置関係から収益性が出る場所の有無を確認する・・・トレードする価値のあるチャートか? エントリーのタイミングを確認する・・・どのタイミングでエントリーすると効率が良いか? まずはエントリーするまでの行程を分解して、それぞれに適切な時間足を適用すると考えられることをお勧めします。 以下の記事で複数の時間足を確認する方法について言及をしていますので、ご参照ください。 → 複数時間✕複数ペアを簡単に   質問② 取引分析において、テクニカル分析とファンダメンタル分析があると思うのですが、やはりどちらの分析も行い、取引する方が良いでしょうか?また、テクニカル分析、ファンダメンタル分析を行う際に重視するべきポイント等あれば、お教え頂けないでしょうか? FXにおけるファンダメンタルズ分析とは、各国の経済情勢を測るさまざまな指標から、国力が上がるか下がるかを把握しようと試みるものです。 こう言えばカッコいいですが、結局のところはファンダメンタルも数字で判断する以外に具体的な方法を持ちません。 その数字が上に向かっているのか?下に向かっているのか?市場予測よりも良いのか悪いのか?という判断は数値で行う必要があるということですね。 テクニカルと日本でいうと、インジケーターの数値やチャート上のラインなど、後付けされた指標のように思われている部分がありますが、欧米での捉え方は異なります。 対象の値動きそのものをデータと統計で判断していくというもので、値動きを統計的に判断していく技術ということになります。 そういう意味で言えば、ファンダメンタルを数値で判断することは、実行レベルではテクニカル分析を使っているということですね。 分析で重視するポイントは、FX市場の最大プレーヤーである欧米の機関投資家が、どのチャートをどのように分析しているのを知り、自分も同じ目線で見ていくということに尽きます。 テクニカルとファンダメンタルの考え方については、以下のページで詳しく説明をしていますので、ご参照ください。 → テクニカルがファンダメンタルの300倍も重要な理由 質問③ 私が今まで取引を行い思う事があるのですが、まだ経験が少ないトレーダーは、短い時間で取引するのは危険ではないのかと思っています。しかし、経験が少ないからこそ取引回数を増やし今は経験を積んでいく方が良いでしょうか? 時間足が短くなればなるほど、純粋な分析以外のチェックすべき要素が増えてきてしまいます。例えば値動きが荒くなる特定の時間帯や経済指標などで、それらに意識を取られてしまうと、本当に大切な部分を抜かしてしまうことになります。 車の運転を始めるときには、まずハンドルやペダルの操作を覚え、車幅の感覚に慣れ、それらを意識せず操作できるようになって初めて、自動車の周りの状況を把握してスムーズな運転ができます。免許を取得してすぐに渋谷の交差点の周りを運転するのは、ちょっと怖いですよね(笑)。 それ以外にも短期になるほど取引コストが加速度的に上がり不利になります。そちらについては、以下の記事を参照ください。 → スキャルピングが不利な理由を数字で説明 お薦めとしては、まず日足のチャートをプリントして、その右側を隠して自分で分析しながら進んでいくようなトレーニングから始められれば良いと思います。 これは私の自論ですが、トレーダー毎に得意な時間足や方法論は変わってきます。 唯一の正解はないのが相場ですので、講義(→こちら)ではできるだけ私の方法を押し付けるのではなく、なぜ値段がそう動くのかの背景を理解してもらい、自分自身で決めていける地力をつけてもらえるような方針で進めております。 以上ご不明な点に言及できているか分かりませんが、ご回答とさせて頂きます。 取引を初めて2ヶ月の方とは思えないほどの的確な質問に驚きました。回答を書いているうちに長文となり、他の方の参考にもなるのではないかと思い、ご本人に了承を頂き公開をさせていただいたものです。 それでは、ハッピー・トレーディング!!
by TORU_COCOSTA
想定外に動くチャート
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想定外…資金を無くさないための対応策とは?

ユーロフランの暴騰|1月15日、スイス中銀がEURCHFのレート上限を1.20で維持することを止めたと発表。スイスフラン(CHF)が大暴騰しました。 ▼ ロイター http://jp.reuters.com 下の画像はEURCHF週足ですが、1.20に張り付いていたペアが想定外のニュースで大きく落としたことが分かります。どの程度のインパクトだったかというと、120円だったドル円が一日で96.5円まで落ちるのと同じ2,350pip!の値動きです。 ▼ ユーロフラン(EURCHF)・・・クリックで拡大します これに引き連れてスイスフランを絡めたペアも大きく動きました。 ▼ スイスフラン(USDCHF) ▼ フラン円(CHFJPY)    資金を無くさないための対応策は? この暴騰チャートの解釈は2つあります。 どうやったら、この暴騰を捉えて利益にできるだろう? どうやったら、この暴騰で資金を無くさないようにできるだろう? 1の方法は、、、同ペアでこれだけの値動きがあったのは25年間の中で始めてであり、その頻度で発生する事象から利益を上げる方法を毎日考えることは現実的ではありません。 チャートから継続的な利益を上げるためには、「継続的に発生する」値動きのパターンを「継続的に捉えていく」必要があります。よって我々トレーダーに管理できることは、2.の想定外、つまり継続の外側にある暴騰で資金を無くさないための対応策をとるということになります。   ATRトレーリング・ストップを活用する こうした不測の自体で資金を無くさないようにするためには、ストップ・オーダー(逆指値注文)の活用が欠かせません。ストップ・オーダーを使う目的はいくつかあります。 ブレークアウトを捉える 利益を確定させる 損失を抑える このなかでも最後の損失を抑える機能を使うことで、想定外の値動きでも損失は想定内に収めることができます。 ストップの中でも最も分かりやすく効果的な方法に、ATRトレーリング・ストップがあります。 ▼ ATRトレーリング・ストップをUSDCHFに載せて表示 0.99ミドルにストップを置くことで、残りの1,600pipというロスを逃れられる事例ですね。 ATRトレーリングストップを活用する方法は、下の動画で説明をしています。 <ATRトレーリングストップが優れいている理由を説明した動画> http://youtu.be/Q4r9UUceg58 追伸: 今回のEURCHF暴騰のように、臨界点を超えて流動性が干上がるとストップが効かない事もあり、そうした事故を防ぐには大まかに2つの方法があります。 流動性の高い米ドル・ストレートペアを活用 投下ペアを分散 これらに関しては、先のATRトレーリングストップを紹介した動画講義「迷いが晴れるトレーディングガイド」で説明をしています。
by TORU_COCOSTA
スキャルピングで儲かるのはブローカーだけ
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スキャルピングが不利な理由を数字で説明

スキャルピングに興味を持たれる方も多いと思いますが、実は短期トレードには明らかに不利な点があります。それは取引コスト比率が8割にも至る場合があるというもので、仮ケースで試算しています。 ※ここでいうスキャルピングの定義は、一日で100回を超える取引を行う行為のことです。日計りで短期トレードをするデイトレとは全く別個のものとして説明をしておりますので、ご了承ください。 不利な理由1:コスト比率が高い 取引に滞在する時間が短くなればなるほど、1回あたりのトレードで期待できる最大の収益pip数は小さくなります。同じローソク足1本でも、日足と5分足だとpip数が違ってくるのは当然ですね。 ところが、取引のコストであるスプレッド(買値と売値の差)は、トレードが短期でも長期でも一定です。ドル円を事例にとれば、ブローカーや時間によって異なるものの、大まかに1pip~2pip程度でしょう。 冒頭の動画では、仮に1日24時間に100回のトレードを行い、勝率50%、報酬比率2倍でトレードした場合の取引コスト比率を1ピップのスプレッドで試算していますが、数字では収益の80%が取引コストに消えるという結果になっています。 リスクを張って資金を投じたトレーダーには、20%しか残らないのです。 ちょっと信じられないかもしれませんね。続きは動画でご覧になってください。 不利な理由2:ミスが増える 人間の集中力には限界があります。取引の回数が増えると、ちょっとした操作ミスが発生するリスクが出てきます。例えば、、、 ショートとロングを逆に入力してしまう 10万ロットのところを、100万ロットで入れてしまう 指値を入れたはずが成行が入ってしまう 考えるだけで恐ろしいですね。。。 トレードの意思決定とは関係のない、操作ミスが致命傷になることも出てきかねません。 不利な理由3:バックアップの機器が必要 スキャルピングに本気で取り組むなら、トレードに使っているコンピューターが突然故障してしまった時に備えて、バックアップのシステムを準備しておく必要があります。 ところが、その対策をしていても、コンピューターの猫がキーボードの上を歩いてオーダーを入れてしまったとか、犬がパソコンの電源ケーブルを引っ張って電源を落としてしまったとか、冗談のような話も聞くことがあります。 不思議なもので、そういうことは最も起こってほしくない時に限って発生するという法則もあるようですね。 さらに個人トレーダーの相手はブローカーですから、動画の中で説明しているように、2.5pip先にストップを事前入力するようなことをした場合、それらのオーダーはブローカー側に筒抜けです。彼らがそのpipを動かしてポジションを狩りに行ったとしても、それを証明する手立ては個人トレーダーに残っていません。 結論: 今回の記事で伝えたかったのは、数字に置き換えて検証するとスキャルピングの不利な点が明らかに出てくるということです。 もちろんスキャルピングで利益を上げている方もいらっしゃるでしょうし、それを否定するつもりはありません。 ただ、不利な点を分かった上でその道を選ぶのと、分からずに飛び込んでしまうのとでは雲泥の差があるのも事実です。 記事をお読みの方のご意見など、ブログやYouTubeへのコメント欄にでも頂けると嬉しいです。 それでは、来週もHappy Trading!!
by TORU_COCOSTA
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絶対勝てる聖杯手法は存在するのか?

「絶対勝てる聖杯手法」は存在するのでしょうか?受講生の方から質問を頂きましたので私なりの回答をしてみたいと思います。 質問 (KKS2さん・ハーモニック受講生) 「私がハーモニックを知るきっかけになったのがXYZ氏のブログで、簡単にポイントを見つけ出し、、、(中略)。そこまで簡単にポイントを見つけ出すことができるのでしょうか?そんな聖杯のような分析手法が存在するのかが気になります。」 私自身もトレードを始めた当初は、誰もたどり着けない山中に白髪仙人がいて、後ろ手に隠し持った宝箱に納めた秘伝の巻物に唯一無二の聖杯手法が書いてあるんじゃないか?と妄想していたことがあります(笑) そんな妄想はさておき、頂いた質問に対しては明快な回答があります。   テクニカル分析は【証拠の重さ比べ】 【証拠の重さ】、、、 これはマーティンJプリング氏が 「Technical Analysis Explained」書の中で使っていた言葉です。原文では、[The weight of evidence] で、相場が下げている時は【下げる証拠】が重く、上げている時は【上げの証拠が強い】、、、ということを説明しています。 つまり、テクニカル分析は、【証拠の重さ比べ】であるということですね。例えるなら、裁判でも被告・検察のうちで否定できない【重たい証拠】をたくさん集めた方が勝つということですね。 質問に戻ってみましょう。 「FXに聖杯のような手法はあるのか?」 ・・・ 相場参加者が見る【証拠】は100人100通リです。その中でもより【重たい証拠】を持った方向に相場は向かいます。 つまり【唯一無二の聖杯】というものはなく、【たくさんのチビ聖杯】を天秤に載せて重さを比べることが必要だということですね。 残念ながら、私が当時妄想していたような仙人はいないということです(笑)。 冒頭のユーチューブ動画は日経225の日足チャートを事例に、相場が進みながら【証拠の重さ】が変わっていく様子を公開説明したものですので、参考にしてみてくださいね。 それでは、Happy Trading!  
by TORU_COCOSTA
ココスタ~投資で生き抜く知恵はここからスタート
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勝率よりも報酬比率

FXで継続的に利益を出すためには、勝率よりも報酬比率に目を向ける必要があります。では報酬比率とは一体何なのでしょうか? FXトレードでの報酬とは狙った地点まで相場が行って得られる金額。一方でリスクとはエントリーの地点から自分の思惑と反対側に相場が動き、ストップアウトした場合にロスする金額、そして報酬量をリスク量で割ったものが、報酬比率です。 例えばドル円にショートで100円にてエントリ、目標値を98円に設定し、ストップを101円に置いた場合、ストップまでの距離は100ピップ、目標値まで200ピップ、つまり報酬比率は200(報酬)/100(リスク)=2倍となります。 ということは、、、報酬比率を算出するにはエントリーの時点で目標値とストップは決めておく必要があるということになります。 よく「損切りは早めに」という話を聞きますが、そもそも「早め」の定義がわかりません。 「なんとなく早めに」が根拠なら、「なんとなくエントリー」することと何ら違いは無いのです。 報酬比率を求めるには、相場にエントリーする前にサポート・レジスタンスや相場の方向を見極め、テクニカルのポイントを絞り込み、目標値を設定すると同時に自分が立てた戦略の間違いを認める地点をストップに置くという一連の作業を終わらせておく必要があります。 その作業を経た上で、戦略が自分の設定した報酬比率を満たしているかどうかを判断して、未達の場合は残念ながら他のエントリー地点を探すことになります。 成功しているトレーダーの勝率や、報酬比率 vs. 勝率 でトレードを進めた場合に証拠金残高がどのような推移を図るのか?こちらで実際のシミュレーションをしていますので、報酬比率の考えを自分のトレードに取り入れたい方は、ぜひそちらから習得してください。 世間で「勝率9割の方法!」などと販売されているものは、利食いターゲットを極端に小さくして勝率を上げたもので、「儲けが出ればすぐに利食い、損が出れば損切りしない」ということがほとんどです。つまり報酬比率を犠牲にしているということですね。 トレードの収益をトータルで考えていくには、報酬比率を取り入れた、確率論的な考え方で臨む必要があります。 負けたとしても、正しく立てた戦略の範疇内であれば、それはトレーディング・ビジネスのコストとして管理可能な範疇に収めることができます。 FXトレードをスリルのあるギャンブルとして捉えるのか?それとも計画に基づいたビジネスとして捉えるのか?もしビジネスとして考えるのであれば、報酬比率を戦略に取り入れることが必要であることを理解いただけると思います。
by TORU_COCOSTA