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ローソク足はヒゲと実体、どちらを見るのか?

ローソク足の【ヒゲ】と【実体】、どちらを基準にチャート分析すれば良いのでしょうか?直近の事例で検証してみましょう。 下に貼り付けた2つの図は、スイスフラン(USD/CHF)の週足チャートにフィボナッチのリトレースメントをあてたものです。 違うのは、上下の端が基づく点がローソク足の【ヒゲ】か【実体】かという点です。 ■:結論 図が語るとおり、結論は「どちらでも反応する」ということになります。 1のチャートでも、2のチャートでも値段が反応していますが、直近の3月9日週でリバーサルを打った相場は2の【実体】にもとづいて引いた線で跳ね返りました。 【ヒゲ】で意思決定をするトレーダーもいれば、【実体】を使う投資家もいるので、「どちらでも反応する」ことになるわけです。   ■:この先は? では、今からのドルフラン(USD/CHF)の相場はどうなるのでしょうか? テクニカル派のトレーダー目線でみるなら、週足チャートはHigherHighをつけていないので、下落トレンドが継続していることになります。 フォレックスはトレンド継続が長い特徴があるので、そのまま継続が続くのであれば、どこかで相場はLower-Highを付けて下へ向かうことになります。 その「どこか」をフィボナッチのリトレースメントだけで分析するなら、、、 1図の【ヒゲ】に反応するなら、0.88595 が 61.8%ポイント 2図の【実体】に反応するなら、0.90196 が 同じく61.8%ポイント 後はフィボナッチ以外の分析方法を組み合わせてポイントを見つけていくことになります。 この記事を書いているのは4月3日で、明日は大型指標(米国雇用統計NFP)の発表があります。 そこでドル売り材料が出れば素直に下がり、買い材料が出るとトリッキーな動きが予想されます。 過去の指標関連記事は以下のカテゴリで見ることができますので、参考にしてみてくださいね。 http://www.cocosta.jp/category/news-trade/ それでは今月も、Happy Trading!  
by TORU_COCOSTA
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ローソク足と視覚

チャートといえばローソク足が出てきます。値段の上下だけなら、折れ線グラフの方が上向き・下向きが分かり易そうなものですが、なぜローソクなのでしょうか? MT4では、以下のチャートが標準で表示できるようになっています。 ● バーチャート ● ローソク足 ● ラインチャート バーチャートは、OHLC(Open High Low Close)と呼ばれることもあります。ラインチャートは、いわゆる「折れ線グラフ」ですね。ためしに直近のドル円日足を、それぞれ表示してみましょう。 ■:3月25日ドル円日足チャート例 それぞれ長所・短所はあるのですが、折れ線グラフの致命的な弱点は「終値表示のみ」であることです。 3月24日のドル円相場終値は、EET時間設定のAlpariで102.218です。終値だけを見ると、同じく前日終値が102.262なので、ここで見えるのは前日に比べて4pip程度下がったということだけです。 ところが24日の始値・高値・低値・終値の情報を加えると、102.245 - 102.638 - 102.119 -102.218 という情報が見えます。 手動で計算すれば、大まかな値差が高値と終値で42pip、低値と終値で10pip、始値と終値で3pipとなります。 ざっとまとめれば、「始値に対して39pip値上がりしたが、結局42pip押し戻されて、終わってみたら一日の値動きが-3pipだった。低値から終値までは10pip程度だったから、売り圧力の方が4倍程度強い相場だった」ということになります。 ちょっと言葉で書いても分かりづらいですね。一方で、下の図を見たらどうでしょう? 左から2番めのローソクが3月24日のローソクです。 見た瞬間に「シューティングスターだ」と分かる人は、多分「ローソク足分析」の見て頂いた方ですね(笑)。 いわゆる上側のヒゲが実体よりも遥かに長いことから、売り側の勢力が強い事が視覚的に飛び込んできます。 この「視覚的に」というのが大切で、人間が持つ五感のうち「視覚」が占める割合は87%だと言われています。 トレードで最終的に意思決定をするのは人間です。だとすれば人間が一番優れた処理能力を持つ「視覚」を活かしたチャートで意思決定することが、理に叶っているとも言えます。 もちろん、下のOHLCチャートもローソクチャートと同じ情報を違う形状で示したものです。  
by TORU_COCOSTA
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ローソク足が閉じるのを待てない時は?

「管理人さんはローソクは閉じるまで待てというが、それだとタイミングを逃してしまう。どうすれば良いか?」 というご質問をいただきました。 以下頂いたご質問の抜粋です。 現在トレーディングに行き詰まっており、『ローソク足で高収益トレード』の購入を検討しております。 私のメインのトレードスタイルは、『迷い…』の内容にある先行指標やSRに組み合わせて移動平均線を使った、グランビルの法則の②、③番戻しや押し狙い)です。 しかし、最近エントリーのタイミングが掴めずに困っています。 「さらに戻すだろう」とか「もっと引き付けて」と思っている間に、値が狙った方向に走ってしまいエントリーチャンスを逃してしまいます。 そこで質問なのですが、以前に管理人様がブログ内で 「高値・低値・スパイク・ローソク組み合わせ等を見ないと相場と対話している気になれず、ローソクチャートに行ってしまいます。」 とおっしゃっておられましたが、やはりローソクが閉じていない指値注文だけではエントリーの精度は低いでしょうか? またスキャルピングとまではいきませんが、私は15分足を短期チャートとして使用しています。 やはりローソク足分析におきましては、もう少し上位の時間足での判断でないと厳しいでしょうか? よろしくお願い致します。(Kさん) Kさんの仰るとおり、ローソクは閉じないと使えません。閉じない限り形状が確定しませんから、ローソク足パターンを使った分析もできないわけです。 では閉じるまで待てない時はどうするか? その時は一つ下の時間足を表示して意思決定をします。 15分足を短期で使っているなら、5分足。5分足を使っているなら1分足というようなやり方です。 説明のビデオを作ってみました。 もちろん時間足は小さくなるほどダマシやノイズが増えるので、そこは理解した上で臨む必要がありますが、基本は「下の時間足を使う」ということになります。 まとめ テクニカル分析の精度は、複数の手法で分析をするほど精度が上がります。 SRの分析、相場の方向、チャートの形状、フィボナッチ、ピボットポイント。こうした基礎の上にローソク足の形状分析を加えて相場の分析を行うと、チャートから相場のドラマがドクドクと伝わってくるようになります。 ああ、このポイントでスマートなトレーダーはエントリーしたのだな。 ここは欲に駆られた素人が飛び込んだ場所だ。 恐怖でストップが殺到した場所だ。 主要プレーヤーがおらず、プライスが彷徨っているな。 こうしたことが分かってくると、次は自分と対話をするのです。 「自分がスマートなトレーダーなら、次はどこを狙うか?」 「ここでエントリーして作るポジションは、誰と交換するのか?素人か?スマートなトレーダーか?」 「この意思決定は、自分が立てたルールから外れていないか?」 それらのフィルターを経た意思決定のみ採用をする。 こうした地味な作業がトレードビジネスの収益を地道に底上げしていくのです。 では、今週もHappy Trading!
by TORU_COCOSTA
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ローソク足分析ビデオで高収益トレード

おまたせしました。ようやく ローソク足分析の新ビデオが完成しました。<ビデオを見る> 熱心な読者の方から、ローソク足分析のご要望を頂いておりました。 「ローソク足のパターンを分析し、相場反転の可能性をいち早く知りたい」 「ローソク形状でプライスアクションを確認し、トレードの精度を上げたい」 こうした声に答えるべく、ビデオ内ではローソク足分析とサポート・レジスタンスの手法を組み合わせた、収益率の高いトレード方法を高解像度の60分ビデオで50枚以上のスライドとトレーディングの実画面上で説明をしています。 無料の案内動画では、一つのローソク形状パターンを事例に、相場の方向を知る手がかりと、ローソク足を使う上での注意事項を説明しています。 ローソク足分析について ローソク足分析と聞くと、「100も200もパターンを覚えて、チャートの中から見つける必要がある」と思われることがありますが、実際に欧米のプロトレーダーでも見ているのは10パターン以下という場合がほとんどです。それよりも、ローソクの成り立ちや背景にある相場の心理を読み解くトレーニングを積むことで、実戦で使える技術が身につきます。 ローソク足は日本で200年以上も前に米相場の分析を目的に開発をされました。欧米ではバーチャートが主流だったわけですが、相場の心理・勢い・パターン分析を行う上で明らかにわかりやすく、有利性の強いローソク足チャートが欧米でも主流になるまで、時間はかかりませんでした。 電子取引が主流になる前、ソロバンや電卓と紙、鉛筆、方眼紙を使って相場の分析を試みていた時代、時間足は日足しか存在をしませんでした。 一日の相場を始値・高値・安値・終値の4つだけ記録していくわけですが、取引所の時間が終わったあとにデマも含んだ情報が市場を駆け巡り、次の取引日には取引開始前の発注が多く入り、結果的にマドを開けるチャートができあがります。 こうした窓開けは噂に惑わされる一般群衆の集団心理を実に明らかに示す図であり、トレーディングの分析に大いに役に立ったことは間違いありません。 相場というのは噂・デマ・欲と恐怖で動かされる集団から、相場のルールを知り、これを活用する一部のグループに資金を移すパイプの役割を担っている部分もあり、集団心理を計測すること=相場を分析することに変わりは無いためです。 ただし、、、 Forexの市場は24時間で休みが無いため、週始めと指標発表以外ではマドを開けることがありません。このため、窓を使ったローソク分析が使えないのです。(週足は除く) また現在のコンピュータートレーディングでは、日足だけではなく、すぐに4時間足、1時間足、15分足、3分足、1分足まで下りていくことができるため、気になるローソク形状が出現すれば、そのローソクを下の時間足で分析することが容易にできます。 それでもローソク足分析は、FX市場で大きな力を発揮します。ローソクの実体とヒゲの比率、SRゾーンで出現した場合の確率度の高さ等は強いパンチ力を持っています。 なお日足はブローカーが設定するチャートの区切り時間で表示をされるため、設定によって少しずつ見た目の違う形状が出ます。こうした細かい設定をどうするのか?ダマシを防ぐにはどうしたら良いのか?ビデオ本編で細かく丁寧に説明をしています。 無料ビデオを見る >  
by TORU_COCOSTA
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ローソク形状とチャートパターン分析

ローソク足チャートは相場参加者の集団心理を映しだすレントゲン映像のようなもので、この形状分析と欧米のテクニカル分析とを組み合わせることで、より確実度の高いプライスアクションを見つけることができるようになります。 ローソク足分析の手法は、江戸時代のコメ相場から生まれました。コンピューターが主力の現代FX市場とは異なり、一日のオープン・クローズ時間が決まっており、さらに値段の分析は日足のみで、こうした時代に酒田五法などは圧倒的な力を発揮したはずです。 現代のFXでは、日足を分解して4時間足、1時間足、15分足などをすぐに見られます。例えば上ヒゲの長いハンマー(シューティングスターと呼ぶ人もいます)は下の時間足で分解すると、ダブルトップを付けていたりすることが多くあります。 下の事例は3月27日のケーブル(GBP/USD)です。日足では1.6000のサイコロジカルポイント近辺で上ヒゲの長いハンマーを出しています。このローソクを1時間足に分解すると、さらにハンマーが複数出現していることが分かります。さらに27日を15分足のチャートに分解してやると、実はダブルトップを付けていたことがわかります。 ローソク形状分析と聞くと、「パターンを暗記して相場の値動きを人より先に予測しよう」と思いがちなのですが、見る時間足によって違った画を見せることを知っておくことで、冷静に相場を分析することができます。 欧米のテクニカルでもローソク足分析はチャートパターン分析と合わせ、基本の分析手法として使われています。相場は集団心理でできていますから、この縮図であるローソク形状分析は、他のサポート・レジスタンスの分析ツールと組み合わせることで、強い威力を発揮することになります。 このローソク足を使ってトレード戦略を立てる手法を細かく説明したビデオを製作しました。無料動画の部分でもトレードの手助けとなる内容を盛り込んでいます。
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