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金曜日午後のプライスアクション

日本時間の金曜日夜9時以降は、普段と違うプライスアクションに備えておく必要があります。通常のテクニカルが使えない時間帯なので、「明日は休みだし、今からFXでもやるか」と安易に飛び込むと、理解不能な動きに振り回されることがあります。 外国為替の相場を動かしている大部分は欧州の機関投資家です。彼らはプロトレーダーであると同時に、朝出勤して夕方には自宅に帰るサラリーマンでもあるわけです。 金曜日の昼には1週間の残りポジションを清算し、週間収益を会社に記録・報告する。それが終われば同僚とパブでギネスを飲みながら談笑をして、夕方には家に帰る。こうした生活を送るトレーダーが相場を動かしている以上、金曜日の午後はプレーヤー不在の相場になってしまい、このために普段と動きの違うプライスアクションが出るわけです。 また金曜日は米国の重要指標が重なる日でもあり、こうした周辺事情がプライスアクションにどういった影響を与えるのか、先週末と先々週末のチャートを元に分析したビデオを作ってみました。 日本はGMTグリニッジ天文台時間+9時間の時差がありますから、ロンドンの金曜昼12時は夜の9時にあたります。金曜日の夜、仕事が終わって晩飯も食べた。 さあ今から24時間の恩恵が受けられるフォレックスをやるか!と安易に考えていると、相場を動かすトレーダーがいない残りカスのレンジ相場に入ってしまい、最悪の場合はポジションを持ったまま週を越してしまいます。(過去記事「FXトレードに適した時間帯」参照) 一方で、この金曜日午後は米国の重要指標が数多く発表される時間帯でもあります。特に Non Farm Payroll (非農業部門の雇用統計)は横綱級のインパクトを与えるので、「指標×市場の薄さ」という現象を知り、普段と違う戦略が必要な指標発表の予定を事前に確認しておき、対策をしておく必要があります。 追伸 また、最近では当ブログの記事が役に立ったというコメントを多く頂けるようになりました。記事の更新やビデオの作成に挫折しそうになることもありましたが、こうした声に背中を押されて、ここまで継続することができました。 この場を借りて、コメントを頂いた皆様とブログを読んで頂いている読者の方にお礼を申し上げます。
by TORU_COCOSTA