相場は一定方向に動いている時でも、必ずプルバック(戻し)を入れながら進みます。プロトレーダーは、この相場の習性を活用して、報酬比率の高いトレードのエントリを行います。ひょっとして、以下のような経験はありませんか?

緑色(赤色)のローソクが急に伸び始めた!今入らないと置いて行かれる。どうする?どうする??よし!成り行き注文を入れろ!ポジションは?今の勢いなら勝てる!!普段は10だが、20入れておけ!

??相場が反転した??おいおい、いきなりpipがマイナスに突入した。やばい!このまま進んだら倍のポジションで大損だ。決済してロスを食い止めろ!!ふう、-40pipで収まった。

あれ、チャートが反転して元の方向に戻り始めた。?加速している??何?エントリしたポイントを抜けて走り始めた。あああ!損切りしなければ良かった。よし今の勢いに乗って負けを取り返せ!ポジションは40だ! (続く)

集団心理-欲と恐怖で相場は成り立つ

こうして相場の70%を形成する負け組は証拠金口座の金額を無くし、この「人間の欲と恐怖」が同じように繰り返すことを知って活用する11.5%の勝ち組プロにお金が流れていきます。

失う側から得る側に回るためには、まずこの集団心理を知ることです。エゲツなく言えば、「欲と恐怖で動く集団」の行動を予測し、逆手に取ることです。

その集団心理の代表がプルバック、つまり「戻し」です。チャートが動き始めてから飛び乗りエントリをするアマチュアと、そのタイミングを見計らって反対売買を狙うプロとが絡みあうわけです。

プロとアマチュアとの繰り返し発生する集団心理でできる相場の戻し(プルバック)ですが、この現象を事前に予測して自分の戦略に活かすことで、報酬比率の高いトレードが継続的に行えるようになります。

プルバック(戻し)を使う

相場は大抵の場合、ブレークした場所を確認しに戻ってきます。もし戻ってこない場合は??トレードの機会はロスしますが、証拠金はロスせずに済みます。

自分自身に問いかけて下さい。「11.5%の勝ち組」に入りたいと思いますか?「食われる側」から「食う側」へ回る決意はありますか??その為には継続的な努力を惜しまない自信がありますか???

もしyesであれば、、、

目の前で走り出すチャートに引きずられるのではなく、相場に入る前にテクニカルのポイントを自分で十分に分析してエントリと利食いの戦略を決めておき、その地点まで相場が戻ってくることを忍耐強く待つ、もし戻らなければ次のトレードを探す決意をすることです。

慣れるまでの間は幾つもトレードを逃すことがあるでしょう。それでも相場の素晴らしいところは、「必ず次がある」事です。自分の決めたシナリオ通りに動くチャートのみ信頼し、プルバック(戻し)を使ってエントリすることを徹底する事で、11.5%の勝ち組に入れるまでの時間を大幅に短縮することができます。

具体的に相場でプルバックを戦略に活用する代表的な手段には、以下のようなものがあります。

  • サポート・レジスタンス(SRゾーン)
  • フィボナッチ・リトレースメント
  • ピボットポイント
  • 指数移動平均線

これらを組み合わせて戦略を作っていくわけですが、この具体的な流れはテクニカル実践編で4時間以上をかけて紹介していますので、ぜひそちらをご覧ください。(私もトレードを始めた時にこうした教材があれば、どれだけ証拠金を無駄にせずに済んだかと思うばかりです。)


佐々木徹 (ささきとおる)
佐々木徹 (ささきとおる)

株式会社ファム代表取締役。愛媛県生まれ。英国ノッティンガム大学にて心理学を専攻、香川大学経済学部卒業。15年間の日米商社勤務を経て、2014年に独立・起業。同年には米国オンライン教育No.1のUdemyにて日本人初のトップ13講師入り。2,500名を超す受講生にトレードを指導する「ココスタ」運営責任者であり、トレーダー、起業家、マーケティング・ストラテジスト。講義一覧はこちら。