スキャルピングが不利な理由を数字で説明

スキャルピングで儲かるのはブローカーだけ

スキャルピングに興味を持たれる方も多いと思いますが、実は短期トレードには明らかに不利な点があります。それは取引コスト比率が8割にも至る場合があるというもので、仮ケースで試算しています。

※ここでいうスキャルピングの定義は、一日で100回を超える取引を行う行為のことです。日計りで短期トレードをするデイトレとは全く別個のものとして説明をしておりますので、ご了承ください。

 

不利な理由1:コスト比率が高い

取引に滞在する時間が短くなればなるほど、1回あたりのトレードで期待できる最大の収益pip数は小さくなります。同じローソク足1本でも、日足と5分足だとpip数が違ってくるのは当然ですね。

ところが、取引のコストであるスプレッド(買値と売値の差)は、トレードが短期でも長期でも一定です。ドル円を事例にとれば、ブローカーや時間によって異なるものの、大まかに1pip~2pip程度でしょう。

冒頭の動画では、仮に1日24時間に100回のトレードを行い、勝率50%、報酬比率2倍でトレードした場合の取引コスト比率を1ピップのスプレッドで試算していますが、数字では収益の80%が取引コストに消えるという結果になっています。

リスクを張って資金を投じたトレーダーには、20%しか残らないのです。

ちょっと信じられないかもしれませんね。続きは動画でご覧になってください。

 

不利な理由2:ミスが増える

人間の集中力には限界があります。取引の回数が増えると、ちょっとした操作ミスが発生するリスクが出てきます。例えば、、、

  • ショートとロングを逆に入力してしまう
  • 10万ロットのところを、100万ロットで入れてしまう
  • 指値を入れたはずが成行が入ってしまう

考えるだけで恐ろしいですね。。。

トレードの意思決定とは関係のない、操作ミスが致命傷になることも出てきかねません。

 

不利な理由3:バックアップの機器が必要

スキャルピングに本気で取り組むなら、トレードに使っているコンピューターが突然故障してしまった時に備えて、バックアップのシステムを準備しておく必要があります。

ところが、その対策をしていても、コンピューターの猫がキーボードの上を歩いてオーダーを入れてしまったとか、犬がパソコンの電源ケーブルを引っ張って電源を落としてしまったとか、冗談のような話も聞くことがあります。

不思議なもので、そういうことは最も起こってほしくない時に限って発生するという法則もあるようですね。

さらに個人トレーダーの相手はブローカーですから、動画の中で説明しているように、2.5pip先にストップを事前入力するようなことをした場合、それらのオーダーはブローカー側に筒抜けです。彼らがそのpipを動かしてポジションを狩りに行ったとしても、それを証明する手立ては個人トレーダーに残っていません。

 

結論:

今回の記事で伝えたかったのは、数字に置き換えて検証するとスキャルピングの不利な点が明らかに出てくるということです。

もちろんスキャルピングで利益を上げている方もいらっしゃるでしょうし、それを否定するつもりはありません。

ただ、不利な点を分かった上でその道を選ぶのと、分からずに飛び込んでしまうのとでは雲泥の差があるのも事実です。

記事をお読みの方のご意見など、ブログやYouTubeへのコメント欄にでも頂けると嬉しいです。

それでは、来週もHappy Trading!!

 

About The Author

佐々木徹 (ささきとおる)

株式会社ファム代表取締役。愛媛県生まれ。英国ノッティンガム大学にて心理学を専攻、香川大学経済学部卒業。15年間の日米商社勤務を経て、2014年に独立・起業。同年には米国オンライン教育No.1のUdemyにて日本人初のトップ13講師入り。2,500名を超す受講生にトレードを指導する「ココスタ」運営責任者であり、トレーダー、起業家、マーケティング・ストラテジスト。講義一覧はこちら。